『テラスハウス アロハステート』ハワイ編のエピソードシーズン4の6、30話TheSecretHookUpの巻。

シェリーである。

ロシア人とチューして、大富豪とチューして、エリックとデート。
「すげービッチ、どえらいビッチがいましたよ」と山ちゃんがストレートに言う。
「彼氏もいなんだからいいじゃん」とYOUさんが、かばう。
デートしてるエリックにも言ってるからいいじゃない、と。
「テラスハウス」アロハステート30話「すがすがしいビッチ」というライフスタイル
イラスト/米光一成

シェリーは
「ちょっと他の人とデートしてる」と言い、
エリックが驚いて「今も?」と聞くと、肯定して、
「(ひとりに絞ると)束縛(ロックダウン)されるイメージしかなくて」
と言う。
エリックは、この流れで「イヤだ」とは言えないが、そうとうイヤだって表情をしている。

「エリックにもうそついてたらね、あれですけど」
「フルオープンのシステムでいってるから」
とYOUさんと徳井さんは言うが、チューしたことは隠してるからなー。
フルオープンではないのだ。
相手が本音を答えにくいタイミングと問いかけで話しておいて、重要なポイントは隠してるわけで、
それは、フルオープンのシステムとは言えないんじゃないかなー。

いや、まあ、いい。
山ちゃんが言うように「すがすがしいビッチということで」、そういうライフスタイルもあろう。

だが、シェリーよ。

6話ほど前の24話。おまえは大志を裁いてギルティ判決くだしたじゃないか。
「本当に恋しに来てるの?」
次々と違う女性とデートをする大志にシェリーは説教をするのだ。
「みんなとデートしてて、はっきり全然答え出してないから」
詰め寄る。
「はっきり、大志くんはどうなのかなって」
ちゃんとしろ、と。

「みんなとデートしてて、はっきり全然答え出してないから」って他人をさばいた人が、
入れ代わり立ち代わりデートして、しかも、ひとりに決めず、はっきり答えは出したくない、って。
なんだろーか、それは。
他人はしちゃダメで、自分はしちゃう。
自分はされたくないが、他人はされてもいい。
なんだろーか、それは。

シェリー 君は真実へと歩いているかい。

しかも、その後もさすが「すがすがしいビッチ」っぷりを見せつけてくれる。

エリックとのデート。
「まだ気に入ってくれてる?」と聞くシェリー。
「気に入ってるよ」と答えるエリック。
まあ、そりゃ、そうだろう。デートに来てるんだものね。
だが、ここから、エリックが攻撃をしかける。
「まあ さすがにさ、例えば4人ぐらいとデートしてて
俺がその内の1人に入ってて何かオーディションにたいな感じやったら
俺はめっちゃイヤや」

って、まさにシェリーがやっていることを言い当てる。
「でも そんな感じじゃないと思ってるから」
返事はしないシェリー。笑う。
「それやったらヤバいよな」
ビールを呑むシェリー。
何も答えない。
うまく笑えていない。

というか、これは何も答えられない。
「エリックは別に私以外に興味ない?」
とシェリーの攻撃。
エリックは答える「うん、ない」
おいおい、シェリーさんどうする、と思ったら、
ジンのショットを2つ注文。
しこたま酔わせる作戦に出た。
そして、さらに追い打ち。
「今日、帰りたくないって言ったらどうなるんだろう」
もうここからはぶちゅー連発。
連発のぶちゅーのタクシーころがりこみ。
いや、もう、カメラあるからなー。
これ、どういうことだろう。
ヤバイ状況をバッチリ言い当てられたのですよ。
これが、カメラのない日常空間の恋愛なら、ごまかそうって発想もあるけれど。

これ、エリックが放送を観ると、バッチリ「ヤバイ」ってことがバレてしまう。
でも、まあ、もう、やっちゃえば、そんなこと関係なくなるって発想なんだろうな。
このふたり、どこにたどりつくのだろうか。

魁とミラが卒業。
魁は、先週に卒業宣言してたけど、ミラは唐突で、スタジオも混乱するほど。
でもさー、男子チームは、ちょっといい感じになってた魁が卒業しちゃう。
しかも、女子チームは、天然エロねえさん・智可子と、「すがすがしいビッチ」で、友達になれそうにない。
孤独だったんだろうなー。
卒業の日、さよならシーンも、大志くんはバイト、あとは二日酔いで、盛り上がらない感じだったよ。おいおい大丈夫かテラスハウス!(テキスト&イラスト:米光一成
編集部おすすめ