返事をしないで帰った飯山だが、結局、外資系企業に契約を断られて大ショック。急転直下、宮沢の求めに応じることを決断する。まぁ、そりゃそうだよね。

実は原作では、会社見学の前に外資系企業との契約を反故にされており、それゆえ飯山は会社見学に応じたことになっている。返事を先延ばしにするのは一緒だが、それは飯山がひねくれていたからだ。一方、ドラマ版では会社見学の時点で契約の話が続いており、視聴者は気を揉むことになるのだが、その直後に契約の話がなくなって、急転直下、飯山が宮沢の求めに応じるドラマティックな展開になっている。

もう一つ、原作では会社見学は縫製課の富久子さんの言葉がヒントになっていたが、ドラマ版では就活で失敗し続けている大地の「世の中から自分が全否定されてる気がして」という言葉がヒントになっていた。自分の会社を倒産させた飯山も世の中から全否定されている人間だ。飯山の努力と功績を認める人はいない。だから宮沢は飯山を褒め称えて「信用する」と言い切った。飯山の心が動くのも道理である。ちなみにこのセリフも原作にはない。脚本の八津弘幸の仕事が光る。

ついに竹内涼真が“陸王”を履く!


飯山、大地のほかにもう一人、世の中から全否定されている男がいた。怪我をしてしまったダイワ食品陸上部の茂木だ。レースに出られない陸上部員なんて、存在意義がない。アトランティスの営業担当・佐山(小藪千豊)は茂木へのサポートを打ち切ることを通告する。代わりにサポートを受けることになったのは、ライバルの毛塚(佐野岳)だ。