脚本:橋本裕志
演出:瑠東東一郎 山本大輔
出演:三浦春馬 高橋克実 竜星涼 松井愛莉 山田真歩 夕輝壽太 杉本哲太 正名僕蔵 黒木メイサ
第5話 11月18日(土)放送

フジテレビ「刑事ゆがみ」とのコラボに盛り上がる
「人生は何が起こるかわからない」
冒頭、チェリート(三浦春馬)が言っていたが、ほんとうに何が起こるかわからない。
23日(木)、よる10時、フジテレビ「刑事ゆがみ」で、弓神役の浅野忠信が、羽生役の神木隆之介へ「オトナ高校に入学してこいよ」とからかい、神木が「チェリートじゃねえし」とムッとするシーンがあった(羽生が未経験設定)。
当然、SNSは沸き、「オトナ高校」の公式Twitterと「刑事ゆがみ」の公式Twitterが羽生入学に関するやりとりする一幕もあった。
これはあらかじめ仕掛けられた企画だったのか、と「オトナ高校」宣伝スタッフの方に聞いたところ、宣伝部的には突然のことで驚いたとのこと。でも、咄嗟に「羽生刑事のオトナ高校入学、心よりお待ちしております。」とTweetするユーモアはすばらしい。
それにしても宣伝スタッフも、従来の宣伝パターンを踏襲するだけでは足りず、フレキシブルな対応を求められる時代になって、大変だなあと思う。なにしろ「オトナ高校」のオンエアの日ではない木曜日のよる10時にTwitterやっているのだから。ケータイでTwitterをちょいちょいチェックすれば、職場にいなくてもいいとはいえ気が休まらないではないか。ほんとうにお疲れ様です。楽しませてくれてありがとうございます。
神木隆之介さんには、4話で鳴り物入り的な雰囲気で入学してきた総理大臣の息子・王子(城田優)が、5話でさっさと卒業してしまったので、その代わりにぜひ入学してきてほしい。三浦春馬とは、事務所がアミューズ同士だから、調整していただきたい(「ゆがみ」があるから難しいとは思いますが)。
王子とチェリート
王子の入学は、総理大臣のお世継ぎをつくるために、息子になんとしてでも初体験をさせたいという父親の悲願だった。
王子は一見、食えないやなヤツだが、じつは、昔、恋したエリーゼというニックネームの女の子のことを忘れられずに、貞操を守り続けているロマンチストであった(ヒミコいわく「ナルシスト」)。
城田優は「トットちゃん!」で徹子(清野菜名)の恋人のピアニスト役で出演が決まっているので、忘れられない女性はまさか徹子? と思ってしまった。
政治と女に興味がなく、音楽だけに一生懸命なのも、エリーゼが音楽をやっていたから。
そんな彼にやたらとライバル心を燃やすチェリート。
でも、結局、友情を育むことになる。
王子は、経験しないといけない風潮があるが、ほんとうにそうか? と疑問を呈し、世界の天才には、経験しなかった人もいると主張し、先生たちを華麗にやりこめていたが、いざ、初恋の人に再会したら、あっさりポリシーを覆してしまい、ものすごくさわやかないい人になって卒業していった。これはちょっと残念。もっと高校をかきまわしてほしかった。やっぱり、このドラマは、少子化対策に一役買っているのだろうか、と思うと、女性ふたりのこの台詞が響く。
「しょせんは国家の犬ってことよ」(ヒミコ)
「やっぱり男は権力よねー」(スペア)
最後の最後で、王子がやらかしてしまい、11月25日放送の6話ではそれがチェリートを追い込んでいくことになりそうだ。

から回るチェリート
刻一刻と、本業のほうの、重要プロジェクトが近づいてくる。
早く卒業しないと、プロジェクトに関われない。
スペア(黒木メイサ)とやれちゃいそうなのに、なかなかうまくいかない。
挙句、同性同士でも可なら・・・と男性が好きで、チェリートのことが好きなヤルデンテ(夕輝壽太)とはじめてを済ませてしまおうかとも真剣に考えはじめる。
さくら先生(松井愛莉)とスペアが自分のことが好きと思い込むなど、はげしく空回り。ほんとうにチェリートは自分本位な男である。
結局、ヤルデンテとは友情を育むことになり(せっかくはじめてできた友だちなのだから大事にすべき)、
スペアに絞ろうとしたら・・・え? え? と二重の衝撃を経験して、つづく。

オトナ高校の校歌が微妙にエロい
王子がつくった校歌。
歌詞に「闇深き茂み」「そびえる頂き」というフレーズがあって、深読みすると、ちょっとエロい。
さすがオトナ高校。
神木くん、入学してこないかなあ。
(木俣冬)