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クリント・イーストウッド監督「15時17分、パリ行き」究極の実録ドラマの他人事ではないいたたまれなさ

人生は伏線回収の連続である。『15時17分、パリ行き』は、一応テロを題材にしているものの、映画自体の目的はそこにはない。運命と伏線の話である。びっくりした。
クリント・イーストウッド監督「15時17分、パリ行き」究極の実録ドラマの他人事ではないいたたまれなさ

主役も乗客も全部本人! 究極の実録ドラマ


2015年8月21日に発生した、タリス銃乱射事件。乗客500名あまりを乗せたアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスの中で、モロッコ国籍の男がAK47を発砲。しかし乗客として居合わせたアメリカ軍人2人と大学生1人、イギリス人ビジネスマン1人の4人によって取り押さえられ、重傷者1人を出しつつも死者なしで解決したという事件である。

クリント・イーストウッドが本作の題材として選んだのが、この事件だった。テロリストを取り押さえた3人はもとより、居合わせた乗客も実際に事件に遭遇した人を起用。「それをやるのは反則でしょ!」と言いたくなるような、実話の再現ドラマとしては究極のやり方である。

『15時17分、パリ行き』の実質的な主人公は、犯人を取り押さえた軍人の1人であるスペンサー・ストーン。テロ事件そのものを扱った作品かと思いきや、映画は彼の小学生時代から始まる。スペンサーはシングルマザーの家庭に生まれた小太りの少年。母親が教師から「多動性障害では?」と言われるほど落ち着きがなく、学校では落ちこぼれ気味である。好きなものは銃やミリタリーで、親友のアレクとアンソニーとは山でサバイバルゲームをやって遊ぶ。ちょっとボンクラだけど、普通の子供である。...続きを読む

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