科捜研研究員として錦戸 亮、新木優子。
第4話のサブタイトルは「飛び散った血と涙 命を懸けた最後の嘘」。
今回の被害者は科捜研法医研究員の相楽(山崎樹範)の兄・浩司(やべきょうすけ)。
強盗殺人かと思われたが、虎丸(船越英一郎)は、争った跡がないことから、顔見知りの犯行だと主張。
真野(錦戸亮)とノンナ(新木優子)が部屋を鑑定する。しかし被害者以外のDNAを見つけることができない。
「完全犯罪。警察への挑戦状だ」と決めつける虎丸に対し、真野は「キモチワルイ」とぼそり。
「科捜研や警察が憶測でいい加減なラベルを貼れば真実は永遠に失われることになる」というのが真野の考えだ。
しかし虎丸は憶測で「科捜研の人間なら完全犯罪も可能だ」と相楽を疑う。
たしかに、兄弟仲は悪かったようだし、相楽は金に困っていた。(そんなヘビィな過去を抱えていたのかとは意外だったよ相楽)

真野は被害者の血の飛び方や毛髪から少しづつ証拠を集めていく。
同じ科捜研にいながら今まで距離感のあった市原 浩(遠山俊也)や水沢英里(岡崎紗絵)も真野とノンナに協力。初めてこの科捜研に「チーム」を感じた。

真相は自殺だった。弟のために保険金を残したいという思いから、兄は他殺を偽装して自殺したのだった。
兄を軽蔑していた相楽だったが、真実を知り「バカだなぁ」と涙する。
このドラマ、これまで事件の真相が分かっても遺族にとっては残酷な真実だったりしてモヤモヤと重い気持ちになることが多かった。
今回は、やるせなさは残るものの「真実が分かってよかったね」と思えるラストだった。

(イラストと文/まつもとりえこ)
【配信サイト】
・FOD
「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系列)
原作: 古賀 慶『トレース~科捜研法医研究員の追想~』
脚本:相沢友子、岡田道尚
音楽:Ken Arai
主題歌:関ジャニ∞『crystal』 (INFINITY RECORDS)
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ)
演出:松山博昭、相沢秀幸、三橋利行(FILM)
制作:フジテレビ