We♡SMAP #11|「あなたにとってSMAPとは?」5人はそれぞれどう答えた?
イラスト/おうか

ずっとSMAPが好き♡ SMAP特集

2001年は7月28日にシングル「Smac」を、翌年2002年は5月15日にシングル「freebird」、7月24日にアルバム『SMAP 015/Drink! Smap!』をリリースしたSMAP

【前回レビュー】We♡SMAP #10|香取慎吾がデビュー10周年に語ったSMAPメンバー評

SMAP14枚目のアルバム『SMAP 015/Drink! Smap!』

「乾いた心を潤す」がコンセプトのアルバム。ジャケットも缶入りのドリンク。佐藤可士和がデザインを手掛け、ジャケットに描かれたドリンクは実際に期間限定で発売されたのもユニークな試み。


歌詞カードもリーフレットタイプではなく、一枚の大きな紙を折りたたんだもので、楽曲の歌詞と裏面には海辺で撮影したメンバーの集合ショットを中央に、いくつものソロショットが並んでいる。ちなみに、現在でもフリマサイトでドリンク缶が出品されることがあり、いままで大切に保管していた人もいるようだ。

収録楽曲は「freebird」をはじめ、後にシングルカットされる「世界に一つだけの花」木村拓哉のソロ「ずっとずっと」の作詞・作曲を手掛けたのはケツメイシのRyoji。メンバー5人についてN.マッピーこと中居正広と鈴木おさむが歌詞に落とし込んだ「FIVE RESPECT」が楽しい。7月27日からツアー『SMAP'02 "Drink! Smap! Tour"』がスタート。11月3日まで12か所24公演を行った。

「あなたにとってSMAPとは?」の質問にメンバーはどう答えた?

「あなたにとってSMAPとは? 5人揃った今の心境は?」という見出しで5人にインタビューを行った『an・an』2002年3月6日号。前年8月に稲垣吾郎が道路交通法違反容疑で芸能活動を自粛、という予期せぬ出来事があった。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で143日ぶりの復帰を果たしたのが2002年1月14日だった。

●「柔軟で自由自在な場所」木村拓哉

昔はメンバー全員で一つのものを持ち上げていたと例えてみせた木村。「今はときには一人で持ち上げることもある」とグループの成長を語った。

メンバーを映画『オーシャンズ11』みたいな関係として、「それぞれのプロが一つの目的のために集まり確実に実行する。
その中に信頼や優しさはあるけれど、僕らの間柄ではいちいち口に出すものでもないから」


稲垣不在の期間についても言及。一件について衝撃はあったとしつつ、稲垣については「僕にとっての吾郎は吾郎のままなわけだしね」「それでも確実に時間は流れていくわけで、実際に見てくれた人たちがSMAPがまたパワーアップしたと思ってくれれば最高だね」

●「僕にとっては今がスタート」草なぎ剛

10年を振り返って草なぎはグループに守られ「僕はほとんど何も考えずにここまで来てしまったと思うんです」と、少々控え目な返答。「年長の中居くんや木村くんが先に道を切り開いて、後に続く僕たちが困らないようにしてくれたし。だから遅いかもしれないけれど、僕にとっては今からがようやくスタートなんだなとうのが今の実感」

稲垣が復帰して気分的にラクになったと草なぎ。「やっぱりSMAPは5人が一番自然だよね」




●「大切なのはこれから」中居正広

「僕にとってSMAPは、すごく大切なのは確かだけど、とても言葉にできるようなものじゃないから」。草なぎは中居と木村が道を切り拓いてくれたと語ったのに対して、中居は「僕はグループがないと何もできないタイプなんですよ(笑)。一人の仕事がいくら多くても、それはSMAPがあるからできているようなもの」と語っている。

前述の一件については、結果論としつつも「もしかしたら絶妙なタイミングでパワーアップする言意識を受けたんじゃないかと思う部分もあります」と振り返った。


いまの心境を「ボーっとしてます」と答えた中居。「半年間ものすごい緊張感の中で、もう頭おかしくなるんじゃないかってくらいいろんなことを考えたから」。最後に「これからだね」

●「ものすごいグループなんです」稲垣吾郎

デビュー以来、長期間メンバーと離れて過ごした稲垣。改めてその存在の大きさに気づいた。一緒に活動しているときはメンバーの才能や魅力を客観視することが難しかったと振り返る。その結果「メンバーそれぞれがまるで夫婦のように足りないところを補い合い、パズルがカチッと嵌るようにバランスがとれたすごいグループだと思った」

●「4人のSMAPはウソモノ」香取慎吾

「IT’S MY LIFE!」と自分にとってのSMAPを言葉にした香取。4人での活動は嘘っぽくてへんな感じがした、またファンに申し訳ないという気持ちでいたのに、ファンからの「頑張れ」が嬉しかったと語っている。ツアー最終日の挨拶で「『吾郎ちゃんに戻ってきてほしい』ってやっと本音が言えたときには、思わず涙が出ましたね」

「5人揃って、ようやくホンモノに戻った気がする。今年がSMAPにとって新たなスタートだと思う。
やっぱりこいつらすごいな、って思ってもらえるものを絶対作るから楽しみにしていてください!」


もしかしたら事細かく語らない選択だってできたかもしれない。そんななかで物事に向き合って言葉にしたSMAP。デビューから10年超、困難を乗り越え糧にする強さを感じた。

木村の単独インタビューでこんなことを語っていた(『ポポロ』2002年1月号)。自分の行動がメンバーに影響してしまったり、その反対もあるとして、「それはグループである以上、お互いさまって感じだから。基本的にうちらは、そんなに表と裏がないし。実際とテレビのSMAPとそんなに変わりないんじゃないかって」

グループのメンバーについては「個性通り越してホントバラバラ。片や金髪のロン毛がいれば、片や世間はコート着始めたのに妙に色黒のヤツはいるしさ(笑)」といい意味で“バラバラ”と表現した。

「正解、不正解はないからね。まあ、へんなグループ、へんなチームですよ、俺たちは」
(柚月裕実)

※次回の更新は11月22日(月)21時予定! レビューを更新しましたら、エキレビ!のツイッターでお知らせします

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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

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@hiromin2013
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