We♡SMAP #13|ドラマ出演にライブ、バラエティのお笑いも全力、本気でやるのがSMAP
イラスト/おうか

ずっとSMAPが好き♡ SMAP特集

『NHK紅白歌合戦』で大トリを務め、「世界に一つだけの花」と共に華々しく締めくくった2003年。翌年、2004年は楽曲リリースがない年だった。それに伴いこの年の紅白出場もリリースがなかったことを理由に辞退した。


【前回レビュー】We♡SMAP #12|中居正広 ライブ終演後の光景に「僕らとファンの関係って最高の関係だよね」

打って変わって、2005年はシングルを3タイトルリリース。1月19日「友だちへ〜Say What You Will〜」、7月27日「BANG! BANG! バカンス!」、11月23日「Triangle」。アルバムは7月27日に『SAMPLE BANG!』をリリース。そして7月30日からは2年ぶりのツアー『SMAPとイク? SMAP SAMPLE TOUR FOR 62DAYS.』がスタート。全国7カ所、21公演を行った。

2004年の楽曲リリースがなかったもののメンバーは変わらず勢力的な活動を続け、香取慎吾は2004年1月11日スタートのNHK大河ドラマ『新撰組!』で主演・近藤勇役を演じた。




昨年、2020年11月8日放送の『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)で、草なぎ剛が大河ドラマの撮影に入っていることを受けて、香取は『新撰組!』撮影時を思い出してこんなことを語っていた。

「一人で着物で…楽屋で『よし! 休憩だ!』って……『新選組!』の時ですよ。もう限界だって思った時、まだ3カ月だった。この先まだまだあるんだ。そこからね、グッと乗り越えていきましたけど」

ただでさえ慣れない衣装。それに加えて1クールドラマとは異なる長期間での撮影。
草なぎも「健康じゃないと時代劇なんて絶対にできない」と語っていた。

木村拓哉は継続的にドラマ出演が続いた。2004年1月スタートのドラマ『プライド』で里中ハル役を。続く、2005年4月スタートのドラマ『エンジン』(いずれもフジテレビ系)では神崎次郎役を演じた。



中居正広は2004年1月から放送のドラマ『砂の器』(TBS系)に、3年ぶりのドラマ出演。天才ピアニストの和賀英良役を演じた。
また、2004年開催のアテネ五輪のTBS系番組メインキャスターに初抜擢された。


草なぎ剛は2004年1月スタート『僕と彼女と彼女の生きる道』(フジテレビ系)に、2005年から長らくFNS歌謡祭の司会に抜擢された。

稲垣吾郎は、ストーリーテラーとして出演する『ほんとにあった怖い話』シリーズがスタート。また『金田一耕助シリーズ』の『犬神家の一族』『八つ墓村』とそれぞれ放送枠は異なるが2004年はこの2作に出演。石坂浩二らが演じてきた“金田一耕助”を受け継ぎ、稲垣らしいスマートさを感じる金田一を演じた。

『ポポロ』2004年1月号で、中居が3年ぶりのドラマ出演に向けてこう語っていた。


「『一生懸命がんばりますので、よろしくお願いします』じゃ、もうすまされないっていう時期にさしかかってきてるのかもしれないなって。僕が15、16歳くらいだったら、『できるかどうかわからないけど、精一杯がんばります』で、いけちゃうかもしれないけれど、もうそれだけじゃすまないでしょう」

当時31歳の中居。

グループメンバー全員で出演する『SMAP×SMAP』をはじめ、94年からは中居と香取が『笑っていいとも!』の曜日レギュラーとして出演。95年からは草なぎも加わってバラエティのイメージがすっかり定着していた。ドラマ出演が続いていた木村も、当時はいまよりも注目されていた視聴率が、どの作品でも注目されていた(当人が、というよりはメディアが視聴率を比較していた)。

周囲から寄せられる期待の変化、置かれている状況に気づいて律する姿勢が、メンバー全員の活躍、それも長期間の活動に繋がっていったのだろうと思う。
ちなみに、中居はインタビューの「宝くじで100万円当たったら?」の問いに、「何にも使いません」と回答。「僕なんか月4、5万あれば本当に十分です」「この指輪なんて70円です」とゴム製の指輪を見せてくれたと綴られている。



2004年12月25日にはメンバー全員で『X'smap〜虎とライオンと五人の男〜』(フジテレビ系)に出演。子役として本郷奏多が出演したほか、豪華な俳優陣が登場している。2005年11月には本作品のDVDが発売。ディスクだけで観られるメイキング映像も楽しい。



“しんつよ”の活躍

さて、2005年は“しんつよ”が大活躍! 『24時間テレビ28「愛は地球を救う」』のメインパーソナリティを草なぎと香取が務めた。

「POTATO」2005年11月号より。金髪&短髪の香取、今よりも少し長めのショートヘアの草なぎ。白いチャリTシャツとデニムが良く似合っている。「番組開始12分後、まず拓哉が募金コーナーに登場。正広、吾郎も次々と姿を現し、SMAP勢揃い」。「がんばりましょう」を熱唱とある。数点掲載されている場面写真には、あの“カツケン”の姿も(笑)。司会席の後ろには寄せられたFAXがたくさん貼られいているのも懐かしい。こういうタイミングでメッセージに加えて似顔絵をササっと描いて送れる人が羨ましかった!

番組のシンボルであるチャリTシャツ。この年は胸に大きく「0524」。その下にはこの年のテーマである「生きる」を「LIVE!」にして配し、その下には「24HOUR TV」と入った、これまでにないデザイン。Tシャツは香取がプロデュースした。

番組のエンディングで「生きる」とは?と聞かれた香取。「人と人とが支え合っていくこと」。つよぽんも大きくうなずいていたとある。

2005年9月4日、国立霞ヶ丘競技場。「100万人上を動員した今回のツアー。5大ドーム制覇もスゴイけど、スポーツの聖地「国立霞ヶ丘競技場」(9月3日~4日)での公演を、単独アーティストとして初めて実現したのは快挙です!」(POTATO/2005年11月号

ときどきこの情報を端折られてしまうこともあるのだけど……国立霞ケ丘競技場で単独アーティスト初のコンサートを行ったSMAP。新曲はもちろん、この当時流行した音楽や演出を取り入れたり、メンバーが出演するドラマの要素を取り入れたり、場所が変わっても相変わらずバラエティに富んだステージ構成。登場シーンからして大胆でユニークで…ぜひ映像で観てほしい。


『SMAP×SMAP』についてメンバーが語った『ザテレビジョン』2005年4月15日号。メンバーそれぞれが好きなコーナーを挙げた。

中居は「キューティーツニー」。「剛のキモチ悪さ加減がイイ。観てて『おもしれーな!コイツ』って思う」

木村は「ホストマンブルース」。木村がNo.1ホストのヒカルに扮したもの。パラパラが最ブレイクしたきっかけとなった。「現場がすごい楽しいんだよ。毎回、本業の方にアドバイザーとして入ってもらってるの」

稲垣は「脳内戦士キリヌケトイル」。「中居くんのセリフはほとんどアドリブだから、僕の返しもアドリブになるんだけど、多少はずしてもうまく助けてくれたり、そのようすがまたおもしろさとして伝わったりするんで」

草なぎは「ルーレットボウリング」。「やっていくと負けたくない!って気持ちになっていく。ゲーム中の僕は熱いですよ」


香取は「カツケンサンバII」。「最初に『マツケンサンバII』のプロモーションビデオを初めて見たときは、こりゃなんだ!ってぶっ飛びましたよ。それがご本人と東京ドームで共演なんてすごい」。パロディ企画から本人と共演するまでに発展していくのもSMAPならでは。

ドラマ出演にライブ、バラエティのお笑いも全力、本気でやるのがSMAP。
(柚月裕実)

※次回の更新は12月6日(月)21時予定! レビューを更新しましたら、エキレビ!のツイッターでお知らせします

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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

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