高血圧、動脈硬化、コレステロール、中性脂肪といった健診結果が気になる項目に直結する血管と心臓を健やかに保つための習慣について解説する『「血管と心臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(工藤孝文(監修)/ ホームライフ取材班(編)/青春出版社)。
この記事では書籍から一部を抜粋して紹介します。

今回のテーマは『肉食文化圏のヨーロッパで、なぜイタリア人は心臓病になりにくい?』。
○肉食文化圏のヨーロッパで、なぜイタリア人は心臓病になりにくい?

世界的に見ても、日本食はヘルシーな食事として知られている。この日本食と並んで、生活習慣病の予防に有効だとわかっているのが、イタリアをはじめとする地中海の国々の食事だ。

地中海式の食事がクローズアップされるようになったのは、米国ミネソタ大学が1985年に行った研究報告がきっかけだ。

研究では日本、米国、フィンランド、オランダ、イタリア、ギリシャ、ユーゴスラビアを対象に、食生活と健康の関係性を調査した。

その結果、イタリアなどの地中海沿岸の国々では、脂肪の多い食事を取っているにもかかわらず、血中コレステロール値が低く、心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気が少ないことがわかった。

日本食も世界に誇る健康食ではあるが、心臓病で死なないために、地中海式の食事のいいところを取り入れてはどうか。特徴を抜き出してチェックしてみよう。

地中海式の食事は、心臓病の発症率の高い国々とは明らかに違うところがある。そのひとつが、サラダのドレッシングはもちろん、肉や魚の料理、パスタなどにオリーブオイルをたっぷり使うことだ。

オリーブオイルの主成分はオレイン酸。
不飽和脂肪酸の一種で、体内に摂取されると、HDLコレステロールを減らさず、LDLコレステロールだけを減らす働きを持っている。加熱しても酸化しにくい性質があり、とても使い勝手のいい食用油だ。

肉の脂肪については、牛肉や豚肉よりも鶏肉を好むことから、LDLコレステロールを増やす飽和脂肪酸の摂取が少ない。ほかに、野菜や果物をよく食べるのも特徴的だ。抗酸化作用の強い成分が多く摂取されて、動脈硬化を進行させる活性酸素の発生が抑えられると考えられる。

心臓病だけではなく、がん予防効果もあるという地中海式の食事。そっくりそのまま真似する必要はないが、普段の食生活の参考にするといい。

○『「血管と心臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(工藤孝文(監修)/ ホームライフ取材班(編)/青春出版社)

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