3月の優待シーズンを過ぎましたが、4月も権利確定する注目すべき銘柄があります。NISAの成長投資枠での投資を検討してみるのも良いでしょう。
本記事ではNISAで株式投資をしたい方がチェックしておきたい銘柄を紹介し、銘柄選びのポイントも解説します。
【4月権利確定】NISAで保有するのに向いている銘柄

4月に権利確定する優待銘柄・NISAの成長投資枠で保有するのにおすすめの銘柄として、伊藤園第1種優先株式、正栄食品工業、エイチ・アイ・エス、東建コーポレーションを紹介します。

いずれの銘柄も、優待を受けるための株式保有期間の条件はありません。今から購入しても、すぐ優待を受けられます。

※投資による利益を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。

NISAの成長投資枠で保有したい銘柄

リストにピックアップした銘柄について解説していきます。
○伊藤園第1種優先株式(25935)

最初に紹介するのは、「お~いお茶」などの清涼飲料で知られる伊藤園です。「第1種優先株式」は、通常の伊藤園の株式の1.25倍の配当を受けられるメリットがあります。その代わりとして株主総会での議決権はありません。

第1種優先株式でも、普通株式と同様に株主優待の対象であり、自社商品の詰め合わせが贈呈されます。100株以上の保有者には1,500円相当、1,000株以上なら3,000円相当です。


優先株式には議決権がないものの、個人投資家にとっては議決権よりも配当利回りと優待のメリットが勝るケースが多いでしょう。同社は国内の緑茶飲料市場で圧倒的なシェアを保持しており、原材料価格高騰に対する価格転嫁も着実に進んでいます。

安定した経営基盤を背景に、4月の優待銘柄として信頼性の高い銘柄といえます。

○正栄食品工業(8079)

正栄食品工業は、ナッツ・ドライフルーツなどを取り扱う、専門卸の会社です。スーパーなどで、お菓子やミックスナッツなどを見かけたことのある方も多いでしょう。

同社の魅力は、優待品の圧倒的なボリュームにあります。年2回(4月・10月)、自社が取り扱うナッツやドライフルーツ、チョコレートなどが箱いっぱいに詰め合わされて届く優待は、SNSなどでも高く評価されています。

世界的な健康志向の高まりを背景に、ナッツ類やドライフルーツの需要は長期的に拡大傾向です。正栄食品工業は、北米などに自社農園を保有しており、上流から下流までの一貫したサプライチェーンも強みとなっています。

○エイチ・アイ・エス(9603)

海外旅行の取り扱いで国内トップクラスのHIS。パンデミック後の業績回復に伴い、株主還元もほぼ正常化のプロセスにあります。

HISの優待は、12,000円以上の旅行代金支払いに利用可能な1,000円券が2枚贈呈されるもの。
オンライン予約でも利用可能となった点が利便性を高めています。

配当利回りは2.35%と、以前の無配期間を脱し、投資対象としての魅力を取り戻しました。2026年に向けては、円安局面であっても富裕層の海外旅行意欲は高く、またインバウンド需要の取り込みによるホテル事業の収益改善も進んでいます。

株式の継続保有期間の条件がないため、旅行の予定がある投資家が権利確定直前に購入し、優待券を実益として活用できます。

○東建コーポレーション(1766)

アパート・マンション経営の提案・施工・管理を行う東建コーポレーションは、株主が自分のライフスタイルに合わせて優待品を選択できる制度を導入しています。

100株保有の株主に対し、自社運営ゴルフ場の割引券(5,000円×4枚)や、オンラインショップ「ハートマークショップ」での割引券(4,000円分)、さらにはミネラルウォーターなどのなかから選択肢を提供します。とくにゴルフを趣味とする投資家にとっては、優待の価値が高くなるでしょう。

財務面では、賃貸住宅の管理受託による安定したストック収益が配当原資を支えています。2.5%を超える配当利回りは、建設・不動産セクターのなかでも堅調な水準です。

100万円前後の投資金額となるため、集中投資のリスクはあるものの、保有期間の縛りがないため、特定の年度だけ優待を享受するような戦略も可能です。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。
ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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