「めまいがするけど、疲れているだけかな」「手がしびれているけど、年のせいかな」。そんな自己判断が、脳梗塞の発見を遅らせてしまうことがあります。
軽い症状こそ見逃されやすく、受診が遅れるほど後遺症のリスクは高まります。

今回のテーマは、「脳梗塞の初期症状が見逃されやすい理由と、受診を遅らせないためのポイント」です。
「軽い症状だから」「様子を見よう」が最も危険

片麻痺や言語障害のような重い症状であれば、多くの人がすぐに救急要請を考えるでしょう。一方で、症状が軽い場合は「よくある不調かもしれない」と受け止められ、見過ごされてしまうことがあります。

たとえば、めまいやふらつき、手のしびれ、顔のゆがみなど比較的軽く見える症状では、「疲れているだけかもしれない」「年齢のせいかもしれない」と自己判断してしまい、受診が遅れることがあります。突然現れた症状は、たとえ軽く見えても脳梗塞の可能性があると、田頭先生は強調します。
夜間の受診をためらうことが後悔につながる

とくに夜間は、「この程度で救急外来を受診してよいのだろうか」と迷い、翌朝まで様子を見てしまうケースは少なくありません。しかし田頭先生は、実際の診療の中でも「もっと早く来ていただければよかった」と感じることが多いと話します。

脳梗塞は、発症から治療開始までの時間が短いほど選択できる治療の幅が広がり、後遺症を軽減できる可能性も高まります。田頭先生は、突然いつもと違う症状が出たときは、昼夜を問わず、ためらわずに救急外来を受診してほしいと呼びかけています。

○田頭 秀悟(たがしら しゅうご)

鳥取大学医学部 卒業 / たがしゅうオンラインクリニック院長 / 脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。 また東洋医学会専門医でもあり、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。


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