今回はヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで、Macの売れ筋を取材しました。

パソコン市場ではWindows搭載モデルとともに、Macの存在感が増しています。
同店のパソコン専門チームマネージャの橋本淳氏は「今年はメモリーの高騰や供給不足などの混乱がありましたが、Macについては例年に比べて供給がむしろ安定しているくらいですね。大学でもMacやiPadを推奨しているところも増えていて、新生活シーズンも盛り上がりました」と振り返ります。

同店におけるWindowsとMacの売れ行き比率はおおむね7:3ほどで、近年のMacの堅調ぶりを示しているとのこと。

では、Macのなかではどんな製品が人気を博しているのでしょうか。下記の「Mac選び 基本の3カ条」を踏まえて、順番に見ていきましょう。
<Mac選び 基本の3カ条>

Macはシリーズごとの棲み分けが明白。まずは用途を見定めてシリーズを絞り込むのがセオリー。
メモリーの容量はライトユースで8GBが最小ライン。同容量のWidowsと比べるとやや大きく感じられる。
実機は画面の綺麗さやボディの質感、カラーをじっくり観察したい。薄さや質感のチェックも重要。

※本文と写真で掲載している価格は、2026年4月21日14:00時点のもの。
日々変動しているので、参考程度に見てください。
同率1位:学生を中心に大ヒットの「MacBook Neo」

今年の春は、2つのシリーズが甲乙付けがたい売れ方をしているといいます。そのうちのひとつが新シリーズの「MacBook Neo」でした。ディスプレイは13インチサイズで、重量は1.23kg。A18 Proチップと8GBメモリーを備えており、価格は256GBモデルが99,800円、512GBモデルが114,800円となります。より売れているのは512GBモデルとのこと。

「とてもリーズナブルなMacということで、学生さんにヒットしています。社会人でも、2台目のMacとしてちょっと買ってみよう、という方も多くいらっしゃいますね。A18 Proチップの評価も上々で、一般的なオフィスワークや動画の閲覧といったライトな操作が中心の人に好まれていますね」

同率1位:ビジネスパーソン中心に定番人気を得ている「13インチ MacBook Air」

Neoと拮抗した人気を得ているのが「MacBook Air」です。10コア仕様のM5チップを搭載しており、画面サイズの違いにより13.6インチと15.3インチが選べます。より人気があるのは、Neoと同じ1.23kgの軽さを実現した13.6インチタイプとのこと。さらに仕様を詳しく見ると、1TBストレージと10コアGPUを搭載した16GBメモリー搭載モデル(214,800円)と、24GBメモリー搭載モデル(244,800円)が牽引しているそうです。


「ビジネス用途で定番の人気があります。これだけ軽くて、動画編集などの重い作業も快適にこなせますから。Airと購入を迷われるのは、NeoよりもProのほうが多いですね。それだけパフォーマンス重視で選ぶ人に評価されているのだと思います」

同率3位:据え置きで大画面を求めるなら「iMac」

次のボリュームゾーンも2シリーズが僅差で固まっています。そのうちのひとつが、24インチRetinaディスプレイを搭載したデスクトップモデル「iMac」です。主流となっているのはThunderbolt 4ポートを4基備え、CPUとGPUがともに10コアのM4チップを搭載したタイプ。とくに、16GBメモリーと256GBストレージを搭載する仕様が売れ筋になっているとのこと。価格は234,800円でした。

「同率3位は、据え置きの環境を好む方に人気のシリーズが並んでいます。iMacを選ばれるのは、画面の美しさやオーディオ環境などのトータルの完成度を求める方が多い印象ですね。旧シリーズからiMacを使い続けていて、2代目、3代目といったふうに買い替えられるパターンはよくあります」

同率3位:机上のカスタム性を求めるなら「Mac Mini」

もうひとつの3位は、モニターが別売りとなるセパレート型の「Mac Mini」です。コンパクトな本体に最大3台のディスプレイが接続できる仕様で、CPU 12コア+GPU 16コアのM4 Proチップを搭載したタイプと、CPU 10コア+GPU 10コアのM4チップを搭載したタイプが選べます。
売れ筋は後者で、16GBメモリーと256GBストレージを搭載したモデルは94,800円で売られていました。

「プライベートで使われることが多いiMacと比べると、仕事目的で選ぶ人が多いシリーズです。とくに、複数のモニターを使って仕事したい方に指名買いされる印象です」

第5位:ヘビーな仕事をこなす人が指名買いする「14インチ MacBook Pro」

5位は、ノート型Macで最上位の性能が得られる「MacBook Pro」となります。画面サイズは16.2インチと14.2インチタイプがあり、僅差ながら後者がより売れるとのこと。14.2インチタイプにも、M5チップ/M5 Proチップ/M5 Maxチップ搭載モデルがありますが、指名されるモデルは個人個人で分かれます。取材時の価格は、M5 Proチップ搭載の24GBメモリー+1TBストレージモデルで、369,800円でした。

「動画編集などのヘビーな作業を快適にこなす環境を求めて、それぞれ最適な仕様の製品を指名買いされます」

はみ出し情報・・・据え置きタイプの職人仕様シリーズ「Mac Studio」

据え置きタイプでハイスペックを求める人には「Mac Studio」が選ばれます。Mac Miniと同じく本体のみの製品で、ディスプレイなどを別売りで組み合わせます。M4 Maxチップを搭載したモデルは、36GBメモリーと512GBストレージを備え、328,800円でした。M3 Ultraチップを搭載する最上位モデルは、96GBメモリー+1TBストレージで668,800円です。

「マルチモニターを駆使して複数作業を快適にこなしたいクリエイターの方に選ばれます。ランキングには入りにくいシリーズですが、Macに欠かせないシリーズといえますね」

著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。
『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら
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