筆者は30年以上、IT系の編集者、ライターとして活動している。仕事を始めて10年ぐらいたったころから、ずっと悩まされているのが腰痛というか、腰の凝りだ。
しかしマッサージに通う時間はなかなか捻出できないし、週に1回となると懐事情的にも厳しい。自宅でもっと手軽に腰をケアできないものかと、本格的なマッサージチェアの購入を検討していたところだ。
そんな折、マイナビニュースの編集者さんから、電動ワークチェア「LiberNovo Maxis Airflow」を試してみないか、しかも3週間以上だ、どうだ? やりたくないか? やりたいだろう? ……的なメッセージが届いた。
これは、簡単に言うと腰や背中を伸ばす電動ストレッチ機能を搭載したワークチェアで、仕事の合間にリフレッシュできるという。仕事用の椅子として見ると高価ではあるが、マッサージチェアの購入まで考えていた筆者としては話が変わってくる。いつもの椅子に座ったまま腰を伸ばせるなら、願ったりかなったりではないか。
というわけで、本製品を借用して3週間試してみた。座り心地はどうなのか。そして、悩みの腰はどうなったのか。率直な感想をお伝えしよう。
推奨身長178cmから。座る前から人を選ぶ大型ワークチェア
普段手掛けていないジャンルの記事で困るのが、スペックをどこまで解説するかということ。今回は座ってみた感想を中心にお届けしたいので、仕様と機能は駆け足で紹介する。詳しくは製品公式サイトを確認してほしい。
各部の寸法は下図の通り。奥行きは86cm、座面の奥行きは52cm、背もたれの高さは63cm。その上にヘッドレストを備えている。素材は、ヘッドレストが親水性ウレタンフォーム、背もたれがGabriel Atlanticファブリック、体圧分散柔軟フォーム、高弾性パネルの3層構造。座面には部位ごとに硬さを変えたマルチ密度クッションを採用し、キャスターベースはアルミ合金の一体成型となっている。
推奨体型は身長178~200cm、体重181kg以下。「身長のハードル、高すぎね?」と思わなくもないが、公式サイトによれば、大柄な体格の人のために専用設計されたモデルとのこと。身長185cmの筆者は、まさに想定ユーザーというわけだ。
保証期間は本体フレームが6年間、モーターやバッテリーなどの電子部品が2年間。高価な椅子だけに、保証が切れたらどうなるのかも気になるところだが、公式の保証規定には、期間終了後も有償サービスに対応すると記載されている。
電動機能は、座面に内蔵した吸気式ファンで蒸れを抑える「AirFlowモード」と、腰や背中を伸ばす「Omniストレッチ」を搭載。腰を支えるランバーサポートも、座ったまま電動で調整できる。AirFlowモードの風量は2段階で、着座センサーにより、座るとファンが動き、離れると自動で止めることもできる。
バッテリーは取り外し式で、容量は3,000mAh/32.40Wh。USB-C経由で充電でき、使用中は電源コードにつないでおく必要がない。ただし、充電中は電動機能を使えないので、そこは痛しかゆしというところだ。
組み立て時間はひとりで約50分。解体は大変
製品は、本体が2箱・フットレストが1箱の計3箱で到着した。開梱すると、座面や背もたれ、脚部、キャスター、ヘッドレストなどが次々と出てくる。
設置場所は2階の仕事部屋。組み上げてから階段を運ぶのは大変なので、1階で開梱し、部品ごとに運び込むことにした。金属製の脚部はしっかりしているが、そのぶん重い。大きなパーツもあるので、開梱場所と設置場所は先に考えておいたほうがいい。
組み立て説明書は、文章ではなくイラストで手順を示す形式。ネジには説明書と対応する記号が付いていたが、各パーツの包みにも同じ記号があれば、探す手間を省けたと思う。一方、取り外す保護パーツは図で示されており、こういう案内はありがたい。
組み立て作業は、脚部にキャスターを差し込んだのち、支柱や座面、背もたれなどを順に取り付けていく。差し込むだけの箇所はスムーズだが、少々手こずったのがネジ留め。付属の六角レンチで作業できるものの、場所によっては周囲にぶつかって回しにくい。レンチの向きを変えながら締める必要があり、途中でネジを落としたりもした。
それでも、椅子本体はひとりで組み立てられた。フットレストは後回しにして、まずは完成した姿を撮影。さて、いよいよ座ってみよう。返却時の梱包のことは、しばらく忘れることにする。
腰を伸ばすと気持ちイイ。3週間後の腰はどうなった?
まず座り心地についてだが、ここはちょっと悩ましい。筆者はもともと硬めの椅子が好みなので、本製品は柔らかく感じた。ヘッドレストは低反発素材で、背もたれや座面にも厚みのあるクッションを使っている。このクッションが長く使ってもへたらないかは、3週間では判断できない。耐久性については保留としたい。
電動で腰や背中を伸ばすOmniストレッチは、文句なしに気持ちよかった。
ストレッチだけでなく、座ったままランバーサポートの形状を変えられるのも便利。腰が疲れてきても、支え方を変えるとずいぶん楽になる。手動で調整できるワークチェアもあるが、座ったままボタンひとつで済む手軽さは、本製品の大きなメリットと言える。
AirFlowモードも気持ちいいのは確かだが、エアコンの効いた部屋では、それほど必要性を感じなかった。筆者のように仕事場にこもって作業していると、ぶっちゃけ股間が蒸れることもない。外出先から戻り、汗をかいたまま座ることが多い人なら、この機能のありがたみも違ってきそうだ。
さて、気になる点もあった。今回借用した個体では、背もたれを最も起こした状態で電動機構を動かすと、特定の角度で「コリッ」という音がしたのだ。担当編集者経由でメーカーに問い合わせたところ、個体差で音が出る場合があるという。
筆者はOmniストレッチを使うとき、背もたれを倒していることがほとんど。そのほうが気持ちよく、普段の使い方ではこの音に悩まされることはなかった。とはいえ、高価な椅子だけに、何らかの調整で解消できるようになってほしいとは思う。
もうひとつ、筆者にとって不便だったのは肘掛けだ。もともと使う習慣がないうえ、仕事用デスクの左右にはテーブルと本棚がある。座ったまま移動するときなどに、肘掛けがぶつかってしまうのだ。
肘掛けにはAirFlowモードやOmniストレッチなどの操作ボタンがあるので、外して使うわけにもいかない。筆者のような「肘掛けいらない派」のために、コンパクトな別体コントローラーがオプションでもいいのであるとうれしい。
腰の支え方をボタンひとつで変えられる手軽さがイイ
さて、3週間使って腰痛というか、腰の凝りはどうなったのか。正直、解消したとは言えない。ただ、使用期間中に「これはもうマッサージ屋さんに行かねば」というほど強烈な凝りを感じなかったことは、本音としてお伝えしておきたい。
もちろん、この先1週間、2週間で急にマッサージに行きたくなるかもしれない。それでも、本製品があれば通う頻度を少し減らせるかも、という期待は持てた。
3週間使って気に入ったのは、電動ランバーサポートの手軽さだ。同じ姿勢を続けて腰がつらくなったとき、ボタンひとつで支え方を変えられる。背もたれを倒して腰や背中を伸ばすOmniストレッチも気持ちよく、仕事の合間のリフレッシュに役立った。
ただし、セール価格でも21万円超と、気軽に手を出せる価格ではない。大柄な人向けの本製品、推奨身長も178cmからとかなり体格を選ぶうえ、柔らかめの座り心地や肘掛けの使い勝手には好みが分かれるだろう。
それでも、仕事をしながら腰の支え方をこまめに変え、休憩時にはそのまま腰を伸ばせるのは魅力だ。毎日長時間過ごすワークチェアに、この手軽さと気持ちよさを求める大柄な人なら、検討する価値のある1台である。
ジャイアン鈴木 PC、スマホ、VR、ドローン系を中心に手がけている物欲系ライター。「自分のモノにしてじっくり使わないと、製品の本当のよさはわからないよね!」と自分を騙して散財し続けています。銀行口座の残高的な負のスパイラルから、誰か助けてください。 この著者の記事一覧はこちら











![[USBで録画や再生可能]Tinguポータブルテレビ テレビ小型 14.1インチ 高齢者向け 病院使用可能 大画面 大音量 簡単操作 車中泊 車載用バッグ付き 良い画質 HDMI端子搭載 録画機能 YouTube視聴可能 モバイルバッテリーに対応 AC電源・車載電源に対応 スタンド/吊り下げ/車載の3種類設置 リモコン付き 遠距離操作可能 タイムシフト機能付き 底部ボタン 軽量 (14.1インチ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51-Yonm5vZL._SL500_.jpg)