あの総選挙から3カ月。公示前議席の3分の1以下の勢力に落ち込んだ中道改革連合の前途は、相変わらず多難だ。

落選者らのヒアリングなどを経て、12日に衆院選総括を取りまとめたものの、離党の動きに歯止めがかからない。参院側の立憲民主党公明党との合流のメドも立たず、来春の統一地方選はバラバラ。今国会閉会後の7月末までに新たな政策をつくるというが、9月13日投開票の沖縄県知事選(8月27日告示)をめぐってこじれそうな気配である。


 衆院選の総括には〈新党の結党理由、綱領・基本政策、党名、衆院選への立候補理由等が選挙戦の最前線に立つ関係者にすら十分に共有されなかった〉など、中道結成を主導した前執行部に対する怨嗟がにじみ出ている。落選した馬淵澄夫共同選対委員長(奈良1区)が比例近畿ブロックの名簿上位に登載されたことへの反発も相当だったようだ。


 とりまとめ作業の最中から前職が次々に離党。3月には当選7回を重ねた福田昭夫氏(栃木2区)ら3人が去った。4月中旬には藤原規真氏(愛知10区)ら2人、今月12日には「立憲に戻りたい」と公言していた亀井亜紀子氏(島根1区)ら4人の離党が発表された。


■沖縄知事選も火種に


 小川淳也代表は再起を期すものの、皇室典範の改正議論をめぐってもスッタモンダ。沖縄知事選への対応も火種になっている。「オール沖縄」が足場の玉城デニー知事は3期目を目指し、自民党が全力支援する新人と事実上の一騎打ちの構図だ。争点は米軍普天間基地の辺野古移設問題。

前執行部の辺野古容認発言は総選挙中にも問題になった。立憲は玉城氏推しだが、公明は昨年10月に連立政権を離脱するまで自民に歩調を合わせてきた。


「衆院選は自民党が県内4選挙区を総どり。1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以降初めてで、野党系は中道結成をめぐるゴタゴタもあってガタガタです。中道を軸にデニー支援で一本化できればベストですが、小川代表は火中に身を投じるタイプではない。自主支援の体で傍観する公算大。デニー知事を物心両面で支えるため、立憲の一部現職と中道の落選者が合流する構想が浮上しています」(県議会関係者)


 中道は総括で〈党のイメージを「対案なく批判するだけの党」ではなく、現場の声を迅速に捉えつつ「先に現実解を示す党」への転換が不可欠〉としていた。3カ月後、どうなっているか。


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 中道の小川代表は日刊ゲンダイのインタビューに「行き詰まった社会を正しく変革する」と語っていたが──。【もっと読む】『中道改革連合・小川淳也氏に聞いた「18の疑問」 火中の栗拾い代表就任から2カ月』で詳しく報じている。


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