「万感の思いです、26年半ありがとうございました」と語ったのは櫻井翔(44)。これほどまで話題になったアイドルの活動終了があっただろうか。
31日に行われた「ARASHI LIVE TOUR2026 『We are ARASHI』」の最終公演。会場の東京ドームでは、夏日だった前日の30日からグッズが販売され、嵐の歴代のアルバムをコラージュしたモニュメントを撮影する長蛇の列ができた。ドーム周辺には嵐グッズを持ったファンが座り込んでいた。「中でリハーサルしてるんじゃないかと思って。同じ空間にいるだけで楽しいし、他のファンの皆さんと一緒に過ごせるのが楽しい」と翌日が待ちきれないファンは、汗を拭きながら楽しんでいた。
当日もすでに朝9時には人だかりができていた。ドーム正面入り口の嵐のコンサート看板を背にスマホで撮影する姿やモニュメントを撮影しようとするファンであふれた。
会場には40~50代ママと娘の「母子コンビ」が多かった。SNSに投稿するのか、嵐のグッズを手にした娘(それも顔を隠していたりする)をママが撮影している姿がとにかく多い。「今日は母と弟がドームにいて、私はこれから『ラクーア』(温泉施設)で配信を見て、一緒に帰る予定です」(26歳女性)と言うファンもいて、家族ぐるみのイベントになっているようだ。「音漏れ参戦」を控えるよう注意喚起がなされ、「#531はおウチで嵐」が推奨されていたが、やはり後楽園周辺のベンチで配信を見ているファンは多い。
松本潤(42)が「コンサート見ている全員、幸せにしてやるよ!」と宣言し、ライブはスタート。宮古島に移住した大野智(45)の変貌、松本の体重の増減などネガティブな心配は払拭。二宮和也(42)が「大野君が一番絞った」と言うほど、5人は“完璧なアイドル”として戻ってきた。
「エンタメが社会にとって必要なものと知らしめた存在」
相葉雅紀(43)は「解放して欲しい、気持ちを」と語り、松本は「どうやったらファンのみなさんが喜んでくれるか(考え抜いた)」と明かし、すべてがファンファースト。会場のペンライトはスマホと連動して楽しめる仕掛けになっていたそうだが、会場にはそれ専用のサポート要員もいたという。
パフォーマンスは振りが完璧に揃っているというより、5人がお互いの空気感を感じながら揃えていく、26年の調和の美しさが際立つ。バックダンサーにジュニアを起用するという“お家芸”も。松本は「一人でも多く名前を覚えて行ってください」と後輩への気配りも忘れなかった。
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「鮮やかなファイナルラン」としてこう語った。
「エンターテインメントが社会にとって必要なものだということを知らしめた存在です。嵐といえばメンバーの仲の良さという絶対的な看板があり、箱推しファンが多いのが特徴的です。
嵐の経済効果は今回のツアーだけで1000億円、安室奈美恵(48)は引退発表から1年で300億円以上を稼ぎ出したと言われたが、嵐は、CM広告などを含めると、それをはるかに上回る。東京ドーム前のスクリーンでは嵐メンバーが出演する歴代のCMをまとめた映像が流され、「最高の25年間をありがとう(原文ママ)」と文言が添えられていた。
最後に「誰一人欠けることなく嵐を26年間守り切れて本当に良かった」とリーダーの大野は胸を詰まらせた。その名のとおり「世界中に嵐を巻き起こした」嵐。2021年からの活動休止を経て、令和の芸能史に残る「ハッピーエンド終幕」として記憶に刻まれることだろう。
(取材・文=岩渕景子/日刊ゲンダイ)
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コンサートで存在感を見せたリーダー・大野。関連記事【もっと読む】嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」…では、本人のリーダーシップを振り返っている。

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