俳優の仲野太賀(33)主演で現在放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜・後8時)の31日放送分に、父で俳優の中野英雄(61)が出演した。

 大河では主なキャストに関しては事前に出演の発表があるが、中野に関しては完全にサプライズ。

2人は昨年8月放送の同局のスペシャルドラマ「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」で初めて同じシーンに登場したが、大河でも父子共演が実現した。

 大河初出演の中野は「何十年も出たくて仕方なかった番組です。そこに息子の太賀に導かれて出るなんて夢のような話なので、お声がけいただいたときは『うれしい』の一言でした」。唯一の心配は共演によって視聴者が集中できなくなることだったが、太賀からの「やってよ」の一言に背中を押されたという。

 演じたのは「天空の城」として知られる但馬(兵庫県北部)・竹田城の城主、太田垣輝延。太賀演じる小一郎(豊臣秀長)が初めて大将として攻略する城だけに「ある程度インパクトを残さないといけないと思いました」。過去にVシネマで演じてきた悪役としての一面を盛り込んだという。

 2人が交わすセリフはたった一言。親子で見つめ合う芝居に照れがあったが、本番では一変し「目と目があった瞬間は、息子だなんて全く感じず、太田垣として『このクソガキ!』と思ったくらいです」と一人の役者として対峙(たいじ)した。「きちんと役者同士の対話として芝居ができたことが、すごくうれしかったですね。長年の夢だった大河の現場にいられる感動とあいまって、ちょっと涙が出てきてしまって」と振り返った。

 自身も番組の大ファン。

この日の放送については「(視聴者が)見終わったところで『えっ、あれ(太賀の)親父(おやじ)だったんだ?』と驚くぐらいがちょうどいいかな」と笑った。

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