元の飼い主が忘れられず砂漠を100キロ歩いて戻ったラクダ(中国内モンゴル自治区)

ラクダ、100キロ歩いて元の飼い主の元へ image credit: youtube
 ラクダも人間や育った場所に対しての深い愛着があるようだ。中国北部の内モンゴル自治区で、8か月前に別の農家に売られたラクダが、砂漠を100キロも旅して元の飼い主の元へ戻ったニュースが報じられ、動画を見たユーザーらは強く心を打たれたようだ。


 年老いていたラクダにとっての100キロの旅は、相当辛かったに違いないが、どうしても元の飼い主のことが忘れられなかったようだ。

 再びラクダを取り戻した元飼い主は、「もう、どこにもやらない。最期まで私たちが面倒をみていく」と話している。
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年迈骆驼被卖后独行百公里要回家,老主人决定给它养老

【8か月前に売ったラクダ、元の飼い主の元へ戻る】

 中国内モンゴル自治区に住む農家のティムールさん夫婦は、去年10月に年老いたラクダを別の農家に売った。

 新しい飼い主は、ラクダを100キロ離れた家に連れ帰り、冬は家の近くで、春には山でラクダを放牧していた。

 ラクダは、新しい飼い主に順応したかのように見えていたが、今年6月27日姿を消した。


 Pear Videoによると、ラクダはどうやらホームシックになっていたようだ。

 ティムールさん夫妻のもとへ戻ろうと、ラクダは山の中を歩き道路を横切り、フェンスを乗り越え、100キロの砂漠を歩き続けた。

 そしてティムールさん夫妻が住む地域の近くまで戻って来た時、牧夫がそのラクダを発見した。

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【傷ついた姿のラクダを見た夫婦「もうどこにもやらない」】

 牧夫は、ラクダが怪我をしていることに気付き、一緒に飼い主を見つけてやることにした。

 新しい飼い主は、1頭のラクダが砂漠で発見されたというニュースを聞いて、急いで連れ戻しに行った。ティムールさん夫妻がそのことを知ったのは、ラクダが既に新しい飼い主に連れ戻された後だった。


ニュースを聞いて、居たたまれない気持ちになりました。既に新しい飼い主のもとへ戻ったことを知り、やっぱり私たちのところへ戻してやりたいと思いました。

新しい飼い主に連絡をして、この年老いたラクダの代わりに3歳のメスのラクダではどうかと取引きをもちかけ、納得してもらえました。

フェンスを横切った時にできたのか、多くの擦り傷があり、とても気の毒に感じました。もう、どこへのやりません。私たちが最期まで面倒を見て行きます。

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 このニュースを知ったユーザーらは、長い旅を経て元の飼い主の元へ戻ったラクダに感動し、強く心を打たれたようだ。

 「よっぽど、ティムールさん夫妻が恋しかったのね。想像できないほどの辛い旅だったんだろうな」「もう二度と、このラクダを手放さないでやって。大切にして」といった声が寄せられている。

 見たところフタコブラクダのように見えるが、だとすると寿命は40~50年と言われている。このラクダが現在いくつなのかはわからないが、余生が幸せであることを心よりお祈りしたい。


written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:元の飼い主が忘れられず砂漠を100キロ歩いて戻ったラクダ(中国内モンゴル自治区) http://karapaia.com/archives/52293069.html