オーストラリアの南東の端にあるタスマニア島の海岸で、珍しい生き物が偶然カメラに捉えられて話題になっている。
ある女性が海辺で泳ぐ様子を撮影しようと、海岸にスマホをセットし、ビデオ撮影をオンにしたままの海の方へと歩いて行った。
そのとき、現地でも滅多に見られない野生動物が横切った。なんとオオフクロネコで、準絶滅危惧種に指定されている有袋類である。
思いがけないレアな生き物の、しかも突然の登場に、映像は「信じられない幸運な瞬間」として拡散された。
自分が泳いでいる姿を撮影しようと思ったのに…
2026年1月7日、TikTokユーザーのメルさんは、1本の動画を投稿した。
当初、彼女は自分が海で泳ぐ姿を撮影するつもりだったという。タスマニアは南半球にあり、今はちょうど夏真っ只中。
だがタスマニアはオーストラリアの最南端ということもあって、1月でも最高気温は20度前後と、海水浴には寒すぎる。
メルさんは冷たい海で泳いだことを、家族や友人に証明するため、ビーチにスマホを置いて撮影していたのだそうだ。
突然画面に現れたレア動物「オオフクロネコ」
カメラはしばらくの間、水着姿で冷たい水の中に入っていくメルさんの後ろ姿をとらえている。だが突然、右の方から何やら黒い影が現れたのだ。
そして全身の姿を現すと、画面いっぱいを横切って行った! まるでスマホの存在には気づいていないかのように、気にする素振りも見せていない。
実はこの動物は「オオフクロネコ」という、極めてレアな生き物だそうだ。オーストラリア東部~タスマニア島原産だが、滅多に見かけることはないという。
オオフクロネコはカメラの前でしばらく地面を掘ったり、臭いを嗅ぎまわったりする素振りを見せていたが、やがて走り去っていったという。
本当にクールで予想外の出来事だと思いました。タスマニアでは、地域の人たちがしっかり環境を守っているからこそ、こんなことが起こり得るんです。私たちは本当に恵まれています
あまりの珍しさに「フェイクでは?」の声も
この映像を見た視聴者からは、驚きの声がたくさん寄せられていた。そのあまりの珍しさに「フェイクでは?」という意見もあったが、大半は「羨ましい」といったコメントだったようだ。
- AI生成だろ
- ぜんぜん違うよ!私はiPhone持って森を歩いてるだけの人で、テック系じゃないから(メルさんコメ)
- 信じられな過ぎてAIだと思ったよ
- 私は子供のころからずっと自然オタクで(分子生物学の学士号も持ってるくらい)、もし自分にこんなことが起きたら、うれしすぎて号泣してたと思う。本当に幸運だし、こんな体験ができてよかったよね
- ありがとう。自分でも本当に幸運だと思ってる(メルさんコメ)
- 野生のオオフクロネコを探すことを人生の仕事にしている人が何百人もいるのに、あなたのところには向こうから勝手に“写り込み”に来るなんて
- みんな何年も待って、やっと見られるかどうかなのに、そっちは勝手にカメラの前を横切っていくんだから
- 運? それともタスマニアだから? どっちにしても、宝くじ買いに行こうかな(メルさんコメ)
- この15年ずっと絶滅危惧種なんだよ! 見られたなんて、すごくラッキーだ!
- 絶滅危惧種で、しかも夜行性。起きるはずのない出来事だよね。だからフェイクだって思う人がいるのも無理ないかも(メルさんコメ)
- すごいね。撮れたなんて本当に幸運。シェアしてくれてありがとう。とても尊い瞬間だ
- タスマニア出身だけど、人生で一度もオオフクロネコを見たことがない。これを撮れたなんて、本当に幸運だね!
- オオフクロネコが、ただ普通にフレームに歩いて入ってくるとか、信じられない
- 2007年くらいに、授業でオオフクロネコについて発表したのを覚えてる。
すごい話だよ- オオフクロネコって初めて聞いた!すごいね。タスマニアにしかいないの?
- オーストラリアにはクオールが4種いるよ。この子たち、オオフクロネコ(タイガークオールとも呼ばれる)は、タスマニア全域と、ビクトリア州の一部、ニューサウスウェールズ州の沿岸部、クイーンズランド州の点在した地域に生息している
- 6年間の理科の授業全部より、このコメントのほうが勉強になった。ありがとう(メルさんコメ)
- 水泳の動画より、こっちのほうがずっといいよ
準絶滅危惧種の有袋類
オオフクロネコ(学名:Dasyurus maculatus)は、オーストラリアとタスマニアに生息する肉食性の有袋類だ。
英語ではSpotted-tailed quollあるいはTiger quollと呼ばれており、フクロネコの中では最大級で、体や尾に白い斑点が並ぶのが特徴だ。
夜行性で、森や岩場などを活動範囲としており、小型の哺乳類や鳥、爬虫類のほか、昆虫や死肉などを食べることも。運動能力が高く、木登りも得意である。
オーストラリア本土では生息地の減少や外来種の影響などで個体数が減っており、IUCNのレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されている。
一方、タスマニアでは比較的安定した個体群が残っているが、野生で姿を見るのは簡単ではないと言われている。
下の地図の緑の部分が、オオフクロネコの生息域である。
メルさんはこの動画がフェイクではないことを証明するために、その続きの映像も投稿している。
パート2と称された映像の中では、オオフクロネコが去った後、メルさんが海の中でエイと遭遇するシーンが写されていた。
私がタスマニアでの24時間に見た野生動物は、動物園で見た数よりも多かったと思います。
同じ日の同じ時間に陸の上と海の中で、信じられない「幸運な出会い」を経験しました。そしてその両方を、カメラに収めることに成功したんです
References: Woman Recording Her Swim Accidentally Captures Video Of Extremely Rare Animal[https://www.thedodo.com/daily-dodo/woman-recording-her-swim-accidentally-captures-video-of-extremely-rare-animal]











