高校ラグビー世代の国際大会・サニックスワールドユース交流大会は決勝トーナメントに突入。1位から4位決定戦では、決勝進出をかけて東海大大阪仰星(大阪)と天理(奈良)がそれぞれニュージーランドの強豪と対戦しました。
東海大大阪仰星VSロトルアボーイズ ニュージーランド強豪との一戦に
予選リーグでは、ダウンランズ カレッジ(オーストラリア)、ウインドフック ジムナジウム(ナミビア)、大分東明(大分)を相手に3戦全勝で、危なげなく1位通過を決めた東海大大阪仰星。準決勝の相手は、大会3連覇を目指した大阪桐蔭を1点差で振り切って1位通過を果たしたニュージーランドの強豪・ロトルアボーイズ ハイスクールです。
序盤は、縦に強い選手がどんどん仕掛けてくるロトルアボーイズの圧力に苦しみますが、集中力の高いディフェンスでピンチをしのいで得点を許しません。
すると14分、敵陣深くまで攻め込んだチャンスを生かします。反則で一人少なくなったロトルアボーイズに対し、巧みにモールを押し込んでPR平井凰太郎選手がトライ、ゴールも決めて7点をリードします。
一方、ペースを握りながら先制点を許したロトルアボーイズ。さらに圧力を強めて反撃を試みます。
この試合で優位に立っているスクラムで、東海大大阪仰星の反則を誘って敵陣深くまで攻め込むと、積極的にボールを動かしながら東海大大阪仰星のトライエリアに迫ります。
そして20分、WTBカーティス・フレッドリック選手が左隅に飛び込んでトライ。難しい角度のコンバージョンキックをFBローキー・チャップマン選手が見事に決めて、7対7の同点に追いつきました。
前半は同点で後半戦へ 主導権握るロトルアに東海大大阪仰星は…?
その後はロトルアボーイズのペース、東海大大阪仰星にとっては、我慢の時間帯が続きます。果敢なディフェンスで前半は何とかしのいだ仰星ですが、後半10分、ついにロトルアボーイズが均衡を破ります。
トライラインの5メートル付近まで攻め込んだチャンスに、スクラムを押し込んで東海大大阪仰星のサイドへの対応を遅らせると、NO8テ・アリキ・ロジャース選手が強烈な突破力を見せてそのまま中央にトライ。U18マオリ・オールブラックスにも選出されているエースがさすがの存在感を示したロトルアボーイズ、ゴールも決めて14対7とリードしました。
ワンチャンスで挽回可能な7点差…東海大大阪仰星は必死の反撃
それでも、東海大大阪仰星にとってはワンチャンスで挽回可能な7点差。同点に追いつけば、大会規定により決勝進出が可能なだけに、この後、全員の力を結集して必死の反撃を試みます。
直後の局面では、これまで押されていたスクラムでロトルアボーイズの反則を誘って敵陣深くまで攻め込んでいきます。しかし、思いきって前に出てくるロトルアボーイズの迫力のあるディフェンスの前に、大事なところでミスが出て得点につなげることができません。
逆にピンチをしのいだロトルアボーイズは後半29分、再びしっかりとスクラムをコントロールすると、右への展開からCTBタオワル・ワイティティ選手が勝負を決定づけるトライ。U18世代のニュージーランド国内大会で1位となった相手に、最後まで食い下がった東海大大阪仰星ですが、あと一歩及ばず、初優勝を果たした2022年大会以来の決勝進出は叶いませんでした。
天理VSフィールディング ニュージーランドの実力校との戦いは?
準決勝もう1試合は、桐蔭学園(神奈川)、エクセター カレッジ(イングランド)といった厳しい相手と同居した予選リーグを2勝1分けで1位突破した天理(奈良)と選抜大会で優勝した東福岡(福岡)を逆転で下して1位通過につなげたニュージーランドの実力校・フィールディング ハイスクールの対戦。
激しい雨の中はじまった一戦は、序盤から試合が動きます。先制したのはフィールディングハイスクール。試合開始から勢いよく天理陣内に攻め込んでいくと、前半4分、縦への力強い突破の連続からLOラキー・ホーカー選手が中央にトライ、ゴールも決めて7点をリードします。
一方の天理も反撃、持ち味の低く鋭いタックルでフィールディングハイスクールの勢いを食い止めると、ディフェンスからチャンスを作り出していきます。
そして18分、敵陣深くまで攻め込んだチャンスにFW陣の連続攻撃からNO8大倉瑞輝選手がトライ。ゴールもきめて7対7の同点に追いつきました。その後は一進一退、同点のまま後半に突入します。
サイドの変わった後半も同様の展開。後半開始2分にフィールディングハイスクールが勝ち越しのトライを奪うも、天理もすぐさま逆襲します。7分にはチームのもう一つの武器であるモールを20メートル以上押し込んでトライ、さらに逆風の中、角度のあるコンバージョンキックをFB竹内優真選手がしっかりと決めて14対14の同点に追いつきました。
14対14 雨のなか意地がぶつかる勝負の行方は?
残り時間は20分あまり、一段と雨が激しくなる中、両チームの勝利への執念がぶつかり合います。勝負の行方を左右する局面、抜け出したのはフィールディングハイスクールでした。
ここが勝負のポイントとばかりにブレイクダウンでの圧力を強めて天理を押し込んでいきます。そして13分PGに成功。さらに20分、NO8タイネ アナプ=バーク選手が天理の低いタックルを受けながらも抜群のボディーコントロールでボールをトライエリアに持ちこみます。これで22対14と、逆転には2チャンス以上が必要な8点差に点差をひろげました。
残り時間が刻々と少なくなる中、天理も懸命の反撃を試みますが、キックを上手く使いながら落ち着いて敵陣で試合を進めるフィールディングハイスクールの前になかなかチャンスを作り出すことができません。
試合終了間際に意地のトライを奪いますが反撃もここまで、フィールディングハイスクールが粘る天理を振り切り、22対19の3点差で決勝進出を果たしました。
決勝戦はニュージーランド勢同士の一戦に 3位決定戦は東海大大阪仰星と天理が対戦
5月5日(火・祝)に行われる決勝戦は、ニュージーランド勢同士の激突。3位の座をかけて東海大大阪仰星と天理が対戦します。
5位決定戦は、大阪桐蔭(大阪)に快勝した東福岡(福岡)とエクセターカレッジ(イングランド)に勝利した大分東明(大分)の九州勢対決となりました。
【サニックスワールドラグビーユース交流大会順位決定トーナメント1日目結果】
▽1位-4位決定戦
・ロトルアボーイズ ハイスクール(ニュージーランド) 21-7 東海大大阪仰星(大阪)
・フィールディング ハイスクール(ニュージーランド) 22-19 天理(奈良)
▽5位-8位決定戦
・東福岡(福岡) 22-7 大阪桐蔭(大阪)
・大分東明(大分) 19-17 エクセター カレッジ(イングランド)
▽9位-12位決定戦
・京都成章(京都) 33-22 ダウンランズ カレッジ(オーストラリア)
・桐蔭学園(神奈川) 12-3 佐賀工(佐賀)
▽13位-16位決定戦
・トゥポウ カレッジ(トンガ) 17-14 ラトゥ カダヴレヴ スクール(フィジー)
・ウインドフック ジムナジウム(ナミビア) 17-14 ジェングオ ハイスクール(チャイニーズタイペイ)



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