◆第31回NHKマイルC・G1(5月10日、東京競馬場・芝1600メートル)=5日、栗東トレセン

 ゆかりの血統馬と勢いのある注目株。松下調教師が、バルセシート(牡3歳、父キズナ)とレザベーション(牡3歳、父ダノンプレミアム)の精鋭2頭出しで挑む。

 バルセシートの半姉は、自身が手がけ、19年の阪神JFなど重賞を4勝したレシステンシア。NHKマイルCは姉の因縁があるレースだ。20年に桜花賞2着から参戦。1番人気に支持され、好スタートを決めて逃げたが、残り1ハロンで9番人気のラウダシオンに差されて桜の舞台に続いての2着だった。「もうひと踏ん張りでしたけどね。『ああ…』という感じ」と落胆の瞬間を振り返る。

 姉はダイワメジャー産駒で、弟はキズナ産駒。父が違うこともあるが、松下調教師は「どこが似てるんやろ…。似てるところを探すのが難しい」と、きょうだいらしさを感じていない。姉は2歳時から完成度が高く、筋肉量も豊富で「いかにもスピードがありそうな馬」。比べると弟は小柄でタイプは異なる。

 それでも1歳時と比べると馬体は確実に成長。

レース中の集中力が散漫な面も、馬具で対策した。「前走のブリンカー、クロス鼻革、リングハミのセットが一番しっくりくるかな」。前回のチャーチルダウンズCは、前残り決着のなか差し込んで3着。「一番しっかり走れた」と収穫を得た。「姉が2着だったG1なので、頑張ってほしいですね」とリベンジを願う。

 未勝利、ニュージーランドTと連勝中のレザベーションも侮れない一頭だ。直線で2着馬に抜かされかけたが、最後にもうひと伸びしてトライアルを制覇。「ここ2走はゲートを出てくれている。今年に入って1600メートルに使ってるのも、いい方に出ていますね」と手応えをつかむ。「2頭とも頑張ってほしいです」。ともに期待を込めて、3歳マイル頂上決戦に送り出す。(水納 愛美)

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