◆第31回NHKマイルC・G1(5月10日、東京競馬場・芝1600メートル)=5月5日、栗東トレセン

 馬トクの東西トレセン担当記者が馬券的中のヒントをリレー形式で紹介する企画「G1トク捜リレー」で、この日はヤマタケ(山本武志)記者が担当。巻き返しを目指すアドマイヤクワッズ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父リアルスティール)に注目した。

 意外だった。第1回からのNHKマイルCの前走別成績を見ると、皐月賞組は57頭で3勝のみの4位。1位で10勝のニュージーランドT組は185頭と圧倒的な出走頭数の多さの影響だと思うが、22頭で6勝の毎日杯組に比べると明らかに物足りない。やはり、中2週でのG1連戦はこたえるのか。

 実は3勝のうち、2勝は15年クラリティスカイと19年アドマイヤマーズの友道厩舎だった。この2頭は2歳時から、友道調教師が距離適性を感じており、2歳時にマイルで重賞制覇か、G13着以内の実績があった。皐月賞への参戦は“チャレンジ”。骨っぽい相手と走る経験を積ませ、適距離に戻して、最高の答えにたどり着いた感じだ。

 アドマイヤクワッズは皐月賞で15着だったが、デイリー杯2歳S勝ち、朝日杯FS3着と実績は申し分ない。状態面もレース2日後には「元気が有り余っているよ」と聞いていたほど。レース翌週の木曜日に坂路で53秒2と時計を出し始めたのは前述の2頭と同じだ。そもそも、昨秋のデビュー戦は今回と同じ東京のマイル戦。

「ここを考えて、というのもあった」と起用の意図を説明する。

 だからこそ、即決だった。「1、2着馬と近い位置にいて、あれで負けるんだから距離でしょう。体もマイラーっぽかったからね」。クラスが上がれば上がるほど、勝ち方を知っている経験値は貴重だ。「二度あることは三度あるになれば、ね」と笑ったトレーナー。逆襲の時は近い。(山本 武志)

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