降格確率「56.6%」……昨季EL制覇、今季CLベスト16のトッテナムに何が起きているのか

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昨季UEFAヨーロッパリーグを制したトッテナムが、今季UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)でベスト16に名を連ねながら、同一シーズンのプレミアリーグでは降格圏に沈むという前代未聞の事態が現実のものとなっている。欧州の強豪として振る舞う一方で、国内リーグでは48年ぶりに降格ゾーン圏内へと転落するという構造的矛盾が、世界中のサッカーファンの注目を集めている。



欧州での健闘とリーグ戦の惨状



トッテナムは今季UCLのリーグフェーズを5勝2分1敗(4位)で通過し、プレーオフを免除されるシード権を獲得した。ラウンド・オブ・16ではアトレティコ・マドリードと対戦し、第2レグをホームで3-2と制したものの、2試合合計5-7で敗退した。一方、国内では惨状が続く。米スポーツメディア『ESPN』の報道によると、2026年に入ってからのプレミアリーグの成績はわずか0勝5分9敗で、直近15試合勝ちなしというクラブ史上2番目に長い連続未勝利記録に並ぶ寸前だ。英スポーツ分析会社『Opta Sports』のスーパーコンピューターは、トッテナムの降格確率を56.6%と算出している。



今季4人目の監督が指揮する「迷走クラブ」



クラブの混迷は指揮官交代にも表れている。『ESPN』の報道によると、今季はアンジェ・ポステコグルーの解任から始まり、トーマス・フランク(2月解任)、イゴール・トゥドール(44日で解任)を経て、元ブライトン監督のロベルト・デ・ゼルビが今季4人目の監督として就任した。デ・ゼルビ体制初戦は4月12日のサンダーランド戦で1-0の黒星となり、続く4月18日のブライトン戦も2-2の引き分けに終わった。同メディアは「1977年以来、初めてこれほど深い時期に降格圏にいる」との見方を示した。元アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロらを擁する現有戦力にも関わらず、チームはここ15試合でわずか6ポイントしか積み上げられていない。



元イングランド代表DFのガリー・ネビル氏は英メディア『Sky Sports』に対し、「トッテナムがこのリーグから消えることは考えられない。心が揺れるが、私はそうならないと思う」との見方を示した。しかし同氏も現在の18位という現実を直視せざるを得ない状況だ。

残り5試合、トッテナムが直面しているのは、欧州の舞台で見せた力を国内でも発揮できるかという、クラブ史上最大の矛盾との格闘である。

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