アジア帰化が大問題に?日本人も多くプレーするオランダが「133試合やり直しの危機」に直面

アジア帰化が大問題に?日本人も多くプレーするオランダが「13...の画像はこちら >>



上田綺世や渡辺剛、佐野航大など多くの日本人選手が所属しているオランダ・エールディビジで、最大で133もの試合のやり直しを余儀なくされる可能性が浮上しているという。



『The SUN』によれば、その理由は大規模な「パスポート騒動」であるとのこと。


オランダにおける二重国籍の規定では、自らの意志で他国の国籍を取得した場合、自動的にオランダ国籍が剥奪されることになっている。そして、オランダで働く場合にはその後労働許可証を取得するための手続きが必要になる。



しかし、多くの選手たちは「ルーツを持つ母国の代表としてプレーすること」が、「EU市民としての権利を失うこと」に直結するという事実を把握していなかったのだそう。



表面化したきっかけは、3月15日に行われたゴー・アヘッド・イーグルス対NACブレダ。試合は6-0でゴー・アヘッドが勝利したが、これに関しての人気ポッドキャスト『De Derde Helft』の放送内容が話題になった。



番組に出演したアナリストは、ゴー・アヘッドのDFディーン・ジェームズに出場資格がないのではないかと指摘。オランダ生まれの彼であるが、2025年3月にインドネシア代表を選択し、国籍の切り替えを決断していた。



「オランダ国籍を持ち、インドネシアにルーツを持つ選手がインドネシア代表を選ぶことはできる。パスポートも発行されるが、多くの選手やクラブが知らないのは、その時点でオランダ国籍を放棄したことになるケースがあるという点だ」とアナリストは説明していたという。



さらに、「NACがこの件で訴訟を起こせば、試合の結果が覆るかもしれない。この分野を専門とする法律事務所の知人と話したが、これは極めて重大な事態になりかねないと言っていた」とも。



ジェームズ以外にも、少なくとも10名以上の選手が同様の国籍変更を行っている。

彼らは国籍を切り替えた瞬間、EU外の選手としての扱いになり、オランダでプレー(労働)するための労働許可証が必要になる可能性が高いという。つまり現在の状況は「不法就労」にあたるかもしれないそうだ。



NACはこの事態を受け、オランダサッカー協会に異議を申し立て。当初、KNVBは結果を維持すると裁定したが、NACは「協会自らがルールを遵守していない」として上訴したよう。



ユトレヒトの裁判所は週明けの月曜日に判決を下す予定で、もしNAC側の主張が認められれば、KNVBは計133試合もの再試合を検討せざるを得なくなる。



これは他のクラブにも波及している。NECナイメーヘンのスター選手、シャロン・シェリーもその一人だ。彼はスリナム代表を選択したが、それが自身の市民権にこれほどの影響を及ぼすとは夢にも思っていなかったそうだ。一時は労働資格が不明確なため、練習への参加さえ禁じられていたという。



帰化して日本代表になった7名



報道によれば、アヤックスやフェイエノールト、テルスター、フォレンダム、ヘラクレス、TOPオスといったクラブも追随する構えを見せているという。ファン・ダイク氏によれば、現時点で8クラブ、計11名のエールディビジ選手がこの問題に該当しているとのことだ。



筆者:石井彰(編集部)

編集部おすすめ