ミュージックタウン音市場での沖縄公演で一旦ファイナルを迎え、4月22日に延期になっていた新潟の振替公演を行い、全日程を終えた「礼賛 ONEMAN TOUR 2026『超超超BUSYツアー』」は、新作『キラーパス』のリリースタイミングで行われたインタビューでの、サーヤのこの言葉通りのツアーになった。
そもそもツアータイトル通り、現在の礼賛はメンバーそれぞれが超多忙で、仕事をしまくっている。サーヤはラランドのYouTubeチャンネル「ララチューン」の登録者数が150万人を突破し、5月に東阪で行われる単独ライブは計15公演。3時のヒロイン福田、Aマッソ加納との「100億年LOVE」も好調だし、もちろんテレビやラジオでの露出も多い。川谷はindigo la Endの活動を並走させながら、楽曲提供もコンスタントに行っているし、休日課長は川谷とともにゲスの極み乙女やDADARAYでも活動し、木下哲はDADARAYをはじめサポート活動も活発。GOTOはサポートに加え、自身がメンバーであるDALLJUB STEP CLUB(4月22日にはtricotの中嶋イッキュウや春ねむりらが参加したニューアルバム『Magnetize』をリリース)やあらかじめ決められた恋人たちへの活動もあったりと、とにかく超超超BUSY。そんな5人が集まるだけでも、景気がグッと上向きそうだ。
初日・2月21日の会場が礼賛にとって初のホール公演で、ツアー最大キャパの東京国際フォーラム ホールAだったのも、まさにそんな好景気ムードの表れだった。オープニングではGOTOが魚屋、課長がコック、木下が警備員、川谷が医師、サポートのえつこが花屋、最後にサーヤがサラリーマンの格好で客席からサプライズで登場したのは、誰もがそれぞれの仕事をしていて、BUSYな日々を過ごしながら、日本の経済を回していること、そして、これからの2時間でそれを労い、ライブを存分に楽しむことで、もう一度活力を蓄えようという、そんなメッセージの表れだと感じた。
2026年3月20日・Zepp Haneda公演より(Photo by Daiki Miura)
2026年2月21日・東京国際フォーラム ホールA公演にて(Photo by Masato Yokoyama)
2026年2月21日・東京国際フォーラム ホールA公演にて(Photo by Masato Yokoyama)
昨年11月に初の日本武道館でのワンマンを成功させ、その後もコンスタントにフェスやイベントに出演してきた礼賛はパフォーマンスも絶好調。サーヤの歌声はさらにハリを増し、ロングトーンも伸びやかで、オーディエンスとコミュニケーションを取りながらのステージングは実に華があり、そのアイコニックな存在感にはますます磨きがかかっていた。
2026年3月20日・Zepp Haneda公演にて(Photo by Daiki Miura)
2026年2月21日・東京国際フォーラム ホールA公演にて(Photo by Masato Yokoyama)
2026年2月21日・東京国際フォーラム ホールA公演にて(Photo by Masato Yokoyama)
ライブ中盤、恒例となったカバーコーナーでは、まずジャミロクワイの「Virtual Insanity」を披露。1996年にリリースされたアシッドジャズを代表する一曲で、日本でもSuchmosの登場でさらに知名度が上がった一曲であり、イントロですぐにワッと歓声が上がる。以前はマルーン5の「Sugar」をカバーしたこともあり、男性ボーカルの曲をサーヤが歌うのも一つの色になっていて、プレイ的にも課長あたりは得意ジャンルのはずなので、バッチリハマっている。さらに続けて披露されたのは、いきものがかりの「ブルーバード」。こちらは2000年代J-POPの名曲であり、アニメ「NARUTO」のテーマ曲として、海外人気も高い一曲。この日はまだコラボレーションアルバム『いきものがかり meets 2』への参加が発表される前で、意外な選曲にどよめきが起こったが、サーヤの歌唱との相性は想像以上で、新たな定番のカバー曲になりそうだ。
2026年2月21日・東京国際フォーラム ホールA公演にて(Photo by Masato Yokoyama)
ライブ後半も怒涛の盛り上がり
「不埒にキャッチー」からのライブ後半は怒涛の盛り上がり。「橋は焼かれた」のアウトロではサーヤのスピリチュアル趣味が全開になって、怪しげな画像とともにキメが煩悩の数=108回繰り返される中、「一つになって、音でつながる。これがワンネスだよね」とオーディエンスに語りかける姿は完全に集会の教祖様。〈メソメソしてるなら 瞑想瞑想瞑想瞑想〉と歌う「SOS」含め、いよいよ「礼賛」というバンド名がちょっと怖くなってきたが、そこからフロアはさらに火がついて、「スケベなだけで金がない」のコール&レスポンスも、「オーバーキル」のタオル回しも圧巻。
2026年2月21日・東京国際フォーラム ホールA公演にて(Photo by Masato Yokoyama)
2026年2月21日・東京国際フォーラム ホールA公演にて(Photo by Masato Yokoyama)
2026年3月20日・Zepp Haneda公演にて(Photo by Daiki Miura)
2026年3月20日・Zepp Haneda公演にて(Photo by Daiki Miura)
「世の中ちょっと冷笑気味というか、冷めた目で見ることで自分を守る時代になっちゃってると思うんですけど、やりたいことを真剣にやって、どんどん上に上がっていく人を私たちは応援したいと思ってるので、どうかそんな目に負けずに、楽しんで、やりたいことをやって欲しいと思います」「昔からいろんな目標を立ててきて、少しずつそれをクリアして、この間武道館に立つことができました。これからも目標は果てないですし、力も果てないように、みなさんと一緒に伴走できたらと思います」と話して、本編の最後に披露されたのは「果てない」。周りの目を気にして萎縮するのではなく、自らの果てない願望に忠実であること。それがいくら超BUSYであっても礼賛を動かす原動力であり、その想いはオーディエンス一人ひとりの人生とも、確かに共鳴しているように感じられた(ワンネス!)。
アンコールでは「バイバイ」に続いて、礼賛の新たなポップアンセムである「ホレタハレタ」で大団円を迎え、前日が誕生日だった休日課長をお祝いしてハッピーにライブが終了…と思いきや、「『ホレタハレタ』だけ撮影OKなの言い忘れた!」と初日ならではのアクシデントも。しかし、気前よく「もう一回やろう!」と話して、「ホレタハレタ」が2回聴けた初日のお客さんは超LUCKY。また、3月20日のZepp Haneda公演ではアンコールで「ホレタハレタ」の前に未発表の新曲も披露され、さらには結成5周年を記念して、9月にTOYOTA ARENA TOKYOで2デイズを開催することを発表。今年の礼賛、どうやら一年を通して景気が良さそうだ。
【写真ギャラリー】礼賛『超超超BUSYツアー』東京公演[東京国際フォーラム / Zepp Haneda](記事未掲載カット多数)
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2026年3月20日・Zepp Haneda公演にて(Photo by Daiki Miura)
礼賛 結成5周年記念公演
2026年9月5日(土)TOYOTA ARENA TOKYO
2026年9月6日(日)TOYOTA ARENA TOKYO
時間:OPEN 16:00 / START 17:00
チケット申し込み:https://eplus.jp/raisan/
FUJI ROCK FESTIVAL '26
2026年7月24日(金)~26日(日)新潟・苗場スキー場
※礼賛は7月26日(日)出演
公式サイト:https://fujirockfestival.com/
礼賛
ミニアルバム『キラーパス』
発売中
配信:https://rai-san.lnk.to/killerpass
CD購入:https://rai-san.lnk.to/killerpass_PKG


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