投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米利上げ観測や、それを受けた米株の急落、中東情勢を巡る不透明感が重しとなっている。また、中国で来週にかけて5月の月次経済統計が集中して公表されることも買い手控え要因として意識された。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。計算資源レンタル事業主力の江蘇利通電子(603629/SH)が10.0%(ストップ)安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が9.1%安、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が7.8%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が7.1%安で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、中堅ファウンドリーの芯聯集成電路製造(SMEC、旧中芯集成:688469/SH)が6.4%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は4.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。昨夜の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が10.3%安と大幅続落し、5月22日以来の水準に落ち込んでいる。香港を含むこの日のアジア市場でもハイテク株が急落し、中国本土市場でも関連銘柄に売りが波及した。
産金・非鉄株も急落。江西銅業(600362/SH)が7.9%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が7.1%安、中国アルミ(601600/SH)が6.2%安、赤峰黄金(600988/SH)が6.9%安、山東黄金(600547/SH)が5.7%安で取引を終えた。非鉄や金の先物価格が下落し、売り材料視されている。
空運株も安い。吉祥航空(603885/SH)が6.3%、中国東方航空(600115/SH)が5.3%、中国国際航空(601111/SH)が4.8%、春秋航空(601021/SH)が4.6%ずつ下落した。業績懸念が強まる。国際航空運送協会(IATA)が7日の年次総会で公表した「2026年報告書」によると、世界の航空業界の利益見通しは従来予想からほぼ半減。中東の紛争が燃料費や航空需要に打撃を与えていると説明された。インフラ関連株、不動産株、医薬株、公益株、自動車株、消費株なども売られている。
半面、石油・石炭株の一角はしっかり。中国海洋石油(600938/SH)が4.0%、中国石油天然気(601857/SH)が3.2%、中国神華能源(601088/SH)が4.6%、陝西煤業(601225/SH)が2.4%ずつ上昇した。銀行・保険株の一角や通信株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.10%)安の274.24ポイント、深センB株指数が9.88ポイント(0.87%)安の1121.68ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











