大富豪の最上位は、第1位のビル・ゲイツ氏(800億ドル)、第2位のウォレン・バフェット氏(680億ドル)など米国人が多い。全世界の大富豪は前年比99人増の2188人だった。世界低迷を受け大富豪の増加も鈍くなり、増加分の多くは大中華圏の人物だった。「大中華圏の大富豪」の資産総額は、1兆4000億円という。
全世界の資産額の上位100人に含まれた中国(大陸)人は、2012年版では1人だったが、13年版では2人、14年版では3人で、15年版と16年版ではいずれも8人だった。
中国大陸で最も資産が多いのは万達集団董事長(会長)の王健林氏だった。資産総額は260億ドルで全世界では第21位だった。香港の李嘉誠氏の資産総額は前年比で22%減少し、250億ドルだった。王健林氏が初めて李嘉誠氏を抜いて、「アジア一の大富豪」になった。
アリババ・グループを率いる馬雲氏も資産総額が14%減少して210億ドルとなった。全世界では36位だった。
胡潤百富は英国人のルパート・フーゲワーフ氏が創設し、1999年に発表を始めた。中国メディアの参考消息網によると、フーゲワーフ氏は中国人大富豪の人数について、「今年、大幅に減少することはないだろう。彼らはさまざまな方向に(事業などを)展開させ、中国経済の減速に対応しつつある」と述べた。(編集担当:如月隼人)
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