近年、国際免許証を偽造した中国人観光客が日本でレンタカーを運転するトラブルが問題視されたが、中国の免許を持つ人が正規の手続きを踏んで日本の免許を取得する方法は、日本人の間ではあまり良く知られていないかもしれない。中国メディア・東方網は11日、中国の自動車運転免許を持っている中国人が日本で自動車を運転する方法について紹介する記事を掲載した。


 記事はまず、中国の免許を日本の免許に切り替えるうえで、日本の免許取得までに期限が切れない中国の免許証を持っていること、中国の免許を取得してから同国内に3カ月以上滞在していたことの2点が前提条件であるとした。

 そして、JAF(日本自動車連盟)に中国の免許証の翻訳を頼む、申請文書を警察当局に提出する、面接審査、身体検査、学科試験、試験場内の実技試験を受けるという流れを説明している。

 面接審査では、中国の免許を取得した時期、学科試験の点数、実技試験の有無、試験を受け始めてから実際に取得するまでにかかった期間などを質問されるとし、それぞれの質問に対して詳細にかつ事実に即して回答する必要があると伝えた。

 また、学科試験はそこまで難しい問題は出題されないが、中国と日本では交通ルールが異なる部分が多いので、受験前に模擬問題をこなしておいた方がいいとしている。そして、実技試験では最初に教官がコースを試走してくれるのでコースをしっかりと把握するとともに、注意を聞き漏らさないようにすること、しっかり安全確認することが試験の大きなポイントであると紹介している。

 試験の手続きや内容において、日本人が国内で免許を取得する場合と些か異なる点はあるが、日本で自動車を運転するには、中国大陸の人もやはり日本の免許を持たなければならないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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