頭部全域の疾患を対象とするCT補助報告生成大モデル「小君医師2.0」がこのほど発表されました。この人工知能CT画像診断システムは中国国家神経疾患医学センター(北京天壇病院)と関係機関が共同で開発したものです。

医師は頭部全体のCT画像をシステムに入力するだけで、約1分で関連する可能性のある94種類の疾患、11の解剖部位、1232の診断用語をカバーする診断リポートの初稿が自動的に生成され、迅速かつ正確な疾患識別が実現できます。

現在、中国では放射線科医の増加ペースが臨床需要に追いつかず、医学画像分野における科学技術による支援の必要性が差し迫っています。一方、医学画像補助診断用人工知能(AI)の多くは「単一疾患向けツール」にとどまり、臨床医が複数の病変可能性を確認する際には、複数のAIツールを切り替えながら最終的に情報を統合して診断する必要があるため、操作が煩雑な上、見落としなどの潜在的なリスクが高くなります。

北京天壇病院放射線科の劉亜欧主任によると、「小君医師2.0」は北京天壇病院が保有する膨大な高品質頭部CT画像データを基に、「基盤モデル」や「AIエージェント」などの技術構造を組み合わせて開発されました。「小君医師2.0」は単一疾患AIとは異なり、頭部の多様な一般的異常を幅広く感知する能力を備えており、出血、虚血、腫瘍などの重篤な疾患を迅速に発見できるだけでなく、副鼻腔(びくう)炎、頭蓋底石灰化、眼窩周囲異常などの病変もリポートに反映させ、医師に包括的な画像解釈情報を提供することで、AIの能力の限界による診断漏れのリスクを低減します。

「小君医師2.0」は現在、北京天壇病院放射線科の臨床業務で使用されており、初歩的なテストでの診断精度は80%を超えているということです。(提供/CGTN Japanese)

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