中食・惣菜市場 25年は3.7%増 スーパーがけん引 利便性やコスパに支持、価格改定も追い風に 
25年の中食・惣菜市場
 日本惣菜協会はこのほど、25年(1~12月)の国内中食・惣菜市場が前年比3.7%増の11兆7075億円になったと発表した。業態別ではコンビニエンスストアが3兆6044億円でトップ。
コンビニエンスストアの前年比の伸び率は2.3%増で、構成比は30.8%だった。ここ数年の傾向では、伸び率が鈍化している。

 食料品スーパーは前年比4.9%増の3兆5522億円(構成比30.3%)。総合スーパーも4.7%増の1兆113億円(構成比8.6%)で、スーパーマーケット業態の拡大が市場を牽引した。惣菜専門店も着実な成長をみせ、前年比4.2%増の3兆2020億円(構成比27.4%)だった。

 日本惣菜協会では、25年の惣菜市場は原材料価格や人件費の上昇、物流コストの増加など厳しい経営環境が続いたものの、新商品や商品規格の見直しとともに価格改定が進んだことを成長要因にあげた。また、単身世帯や共働き世帯の増加や高齢化など生活スタイルの変化に伴い、調理の手間を省きつつも食事の質を求めるニーズの根強さを指摘。即食性や利便性に優れた中食・惣菜への需要が継続して高まっているとした。さらに、ここ数年はコメや生鮮三品の価格上昇から、特に少人数世帯では家庭での調理より惣菜を購入する方が無駄がないと評価されたと推察している。

 国内惣菜市場は06年から20年間で約1.5倍に拡大。リーマンショックやコロナ禍などの時期を除き、右肩上がりで成長している。日本惣菜協会では「人口減少、少子化、高齢化などの影響で国内の内需型産業の多くが軟調にもかかわらず中食・惣菜市場が拡大しているのは、消費者の生活スタイルや価値観の変化を的確に捉え、利便性や即食性、味、品質、安全・安心といった付加価値の向上に事業者が取り組んできた結果と言える」と評価した。

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