「海が起点の食で地球を健康に」 Umiosが産官学連携プロジェクト 第1弾は「クロダイ」の缶詰
安田大助社長(中央左)、古田昌代執行役員(同右)と関係者
 Umios(ウミオス)は海を起点とした食の価値創造で地球を健康にすることを目指す。プラネタリーヘルスをテーマに、100年先の企業像を見据えた大計だ。


 2024年5月にJR東日本、東京大学らと産官学連携プロジェクトを立ち上げ、「umios Planet」を推進。その第1弾でクロダイの缶詰4品を9日から一部店舗や通販サイトで販売開始した。まずは社会課題でもある未・低利用魚を高付加価値商品に昇華させ、気軽に、おしゃれに楽しむ食シーンを提案していく。

 9日に本社で記者会見を開催。安田大助社長は「当社は創業146年の長きにわたって海と自然の恩恵を得ながら事業を展開してきた。しかし近年は地球温暖化などが影響し、生態系の変化や持続可能なタンパク質の供給が大きな社会課題になっている」との認識を示し、「人だけでなく地球全体が健康になれる食の新たな価値を創造し、次の世代につないでいくことはわれわれの責務だ。プラネタリーヘルスに貢献できるよう、環境に優しい商品やサービスの提供に加え、ナラティブ活動にも注力する。消費者・地球(海)・漁業従事者の“三方よし”を実現していきたい」と語った。

 それらの想いを込めた新商品として、缶詰「くろだいのリエット」を発売。原料のクロダイは岡山県産を使用した。

 古田昌代執行役員によると、クロダイは適切な処理と加工を施せばおいしさを十分に引き出せるにもかかわらず、多くの地域では価格がつきにくい低・未利用魚になっているという。

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安田大助社長(中央左)、古田昌代執行役員(同右)と関係者 新商品は「カポナータ」「グリーンペッパー」「スパイシーチリビーンズ」「ウィスキー仕立て」の4アイテム。
洋風の味付けでおいしさにこだわるとともに、スタイリッシュなパッケージデザインを採用した。ホームパーティーやピクニックでの利用も見込む。

 1個当たりの価格は税別870円に設定。一般的な缶詰製品に比べて割高だが、「新たな価格帯に挑戦して、“三方よし”の世界を作り上げてみたい。漁業従事者の方々が前向きになったり、世間で海を大切にする機運が高まったりすれば。様々な想いを感じられる価格かと思う」(古田執行役員)との考えを話した。

 今後に向けては「クロダイではフィッシュソーセージも間もなく商品化できる見通し。次の魚種はボラを検討中。消費者の方がおいしく食べられるように研究・開発を加速させる」(古田執行役員)とした。

 プロジェクトは週1回以上の頻度でオンラインミーティングを実施。Umiosの社員は原材料調達や開発、品質表示などの各部門から約10人が参加。JR東日本、東京大学からも約10人ずつが参画し、総勢30~40人がメンバーに名を連ねている。


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