伊藤園、菓子食品に挑戦 飲料など既存の枠にとらわれない取り組みの第一歩 サクサク食感と溶けてひろがる濃厚な味わいを実現
志田光正執行役員マーケティング本部長
 伊藤園は菌活ブランド「BLOOM Deli(ブルーム・デリ)」を立ち上げて菓子食品に挑戦する。

 グループミッション「健康創造企業」のもと、飲料など既存の枠にとらわれない取り組みの第一歩となる。


 「BLOOM Deli」第1弾商品として開発されたのは、ヨーグルトベースの菓子食品(乳等を主要原料とする食品)「ヨーギュ」。
フリーズドライ製法を採用し、ヨーグルトの風味や乳酸菌の特性に配慮しながら素材のおいしさを凝縮させたものとなる。サクサク食感と溶けてひろがる濃厚な味わいを実現した。

 6月1日に「ヨーギュ プレーン」(6.3g袋・税込322円)と「ヨーギュ マンゴー」(同)の2品を1都3県(千葉県・埼玉県・神奈川県)のコンビニで発売開始。来春に全国展開を視野に入れる。

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志田光正執行役員マーケティング本部長 開発を主導したのは新カテゴリー創造グループ。2024年5月1日、マーケティング本部内に新設された部署となる。

 今回、伊藤園中央研究所と連携して、飲料・リーフ事業で培ってきた原料知見や研究開発力、グループシナジーを活かしながら製品化へと漕ぎつけた。

 新カテゴリー創造グループの役割について、5月20日開催の発表会で志田光正執行役員マーケティング本部長は「世界を視野に入れると、お茶を核にしつつも改めて健康軸が大切。世界の方々が必ずしも水に代わってお茶や無糖茶飲料を飲むというわけではないことから、健康創造企業として(お茶や飲料以外に)しっかり取り組む組織が必要だと考えた。売上や利益の追求よりかは、新しいお客様との接点を多く作るべく、お客様の課題解決に向き合っていく」と説明する。

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マーケティング本部新カテゴリー創造グループブランドマネジャーの塚本働氏
マーケティング本部新カテゴリー創造グループブランドマネジャーの塚本働氏 新カテゴリー創造グループの5人のメンバーのうちの1人となる塚本働氏(ブランドマネジャー)は、健康菓子市場が拡大傾向にあることに着目して「食生活を通じたウェルビーイング実現の出口をまずお菓子に定めた」と語る。


 「ヨーギュ」は「エフォートレス(無理なく続けられる)選択肢が今後、生活に浸透していく」との見立てのもと、砂糖を使わずに果汁や有用菌の栄養源となるオリゴ糖を配合したギルトフリー設計に仕立てられている。

 ヨーグルトの課題解決も意識し、常温保存ができ食べたいタイミングで手軽に取り入れられる利便性を追求。賞味期限は12カ月。

 「要冷蔵であることや持ち運びが少し困難であること、喫食の際には必ずスプーンが必要となるといったヨーグルトの課題も重要な開発背景の1つとして捉えている」という。

 素材には伊藤園グループのチチヤス監修ヨーグルトベースと北海道産生クリームなどを使用。
 乳酸菌は3種が配合され、そのうちの1種類は生きて腸まで届く有胞子乳酸菌となる。カルシウムやオリゴ糖も含まれている。

 メインターゲットは20代から50代の女性を想定する。

 「BLOOM Deli」のブランド名については「生活者の毎日の生活やコンディションを、花がパッと咲く(BLOOM)ように支えていけるようなブランドを展開していきたいと考えた」と述べる。

 菓子の商流は営業とともに勉強しながら手探りで開拓していく。

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