5月27日に都内で開いた事業説明会でニッスイ中央研究所の塩谷格所長は「世界的に“獲る漁業”の生産量は横ばいだが、養殖は生産量が増えている。日本の養殖は多様性に富み、伸びしろがある」と話した。
サーモンは世界的に需要が伸びており、ニッスイによると国内養殖の水揚げ量は約3万t。市場規模は拡大傾向にある。
ニッスイは宮城県女川町でサーモン養殖事業を始めていたが、東日本大震災の津波で工場が流され、同町での養殖を断念した。代替地を求めて鳥取県と協定を結び、2012年に境港市でサーモンの出荷を再開した。
現在、「ニッスイサーモン」の養殖拠点は岩手県内3か所と新潟県佐渡ヶ島、鳥取県境港の計5か所。25年度の水揚げ実績は岩手1486t、新潟930t、鳥取1929tで計4345tだった。
ニッスイサーモンの鶴岡比呂志社長は岩手県陸前高田市の広田湾に新漁場を整備する計画を示し「直径50mの洋上設置型自動給餌設備など先端養殖技術の導入を予定している」と述べた。2030年に岩手7000t、新潟800t、鳥取2300t、計1万tの水揚げを目指す。
説明会にはイメージキャラクターに就任した俳優・アーティストののんさんが登場。日本料理「賛否両論」店主の笠原将弘さんが考案した「サーモンの和風カルパッチョ」を一緒に調理して実食した。
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