AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ファイナルズの決勝が現地時間25日に行われ、FC町田ゼルビア(日本)はアル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)と対戦した。

 今大会初出場で優勝を目指す町田は準決勝でアル・アハリ・ドバイ(アラブ首長国連邦)を相手に1-0の勝利。
グループステージから全試合で無失点を継続する圧倒的な堅守を武器に、悲願のアジア制覇へ王手をかけた。黒田剛監督はこの大一番で準決勝と同じスタメンを選択した。

 一方、前大会王者アル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)は準決勝でヴィッセル神戸と対戦し、2-1の逆転勝利。大会連覇へあと1勝とした。Jリーグ勢連破で優勝を目指した一戦ではこちらも準決勝と同じスタメンを採用。GKエドゥアール・メンディ、フランク・ケシエ、ガレーノ、リヤド・マフレズ、イヴァン・トニーといった強力なメンバーが揃った。

 戦前の予想どおり、実質ホームのアル・アハリ・サウジが押し込む展開となったが、町田も9分には相馬勇紀のクロスから中村帆高のシュートで枠内シュートを記録。また、直後の13分には背後へ抜け出したガレーノに決定機を許したが、ここはGK谷晃生の好守で凌いだ。

 互いに相手の出方を窺ったのちは、アル・アハリ・サウジが70%近いボール支配率でゲームの主導権を握り、町田がカウンターで応戦するという構図で試合が進んでいく。

 ミドルブロックで構えながらうまくゲームのテンポを落として膠着状態を作り出す町田だが、30分を過ぎると左サイドのガレーノを起点に狭いスペースでも高い技術を発揮する相手アタッカー陣に後手の対応を強いられる。

 そんななか、42分にはセットプレー流れからガレーノの左クロスでゴール前での混戦を作られると、メリフ・デミラルに決定機を許したが、ここは体を張ったブロックとクロスバーに救われて失点を回避。終始、自陣で耐える展開が続いたものの、前半を最低限の0-0で終えることになった。


 互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。前半同様にミドルブロック、ローブロックで守る町田はテテ・イェンギ、エリキ、相馬の前線3枚でカウンターを意識するが、相手DFの出足鋭い守備に苦戦を強いられた。

 62分には両ベンチが動く。町田はエリキを下げてナ・サンホ、アル・アハリ・サウジはエンゾ・ミロに代えてフェラス・アル・ブライカンを投入した。

 町田ボックス内での際どいプレーが続いたなか、68分にはゲームの流れを左右する事案が発生。競り合いの部分でテテ・イェンギとやり合ったザカリア・ハウサウィが頭突きを見舞うと、この報復行為にレッドカードが掲示され、町田が思わぬ形で数的優位を手にした。

 相手が10人での戦いに慣れる前に隙を突きたい町田は73分、ボックス手前でボールを受けた前寛之が強烈な左足シュートを枠に飛ばすが、これはGKエドゥアール・メンディの好守に阻まれる。さらに、81分にはボックス左でカットインした相馬が再びGKメンディにファインセーブを強いる右足シュートを放つ。

 完全に押し込む状況が続いたなか、89分にはテテ・イェンギとネタ・ラヴィを下げて藤尾翔太、下田北斗を同時投入したが、90分間で勝負を決めるゴールを奪うことはできなかった。

 すると、延長戦では一瞬の隙を突かれて10人のアル・アハリ・サウジにゴールをこじ開けられる。96分、ボックス手前右のマフレズに左足インスウィングのクロスを上げられると、大外でフリーにしたケシエの短い折り返しをアル・ブライカンに左足ワンタッチでニアに流し込まれた。

 この重要な局面で今大会初失点を喫した町田は失点直後に中村を下げて望月ヘンリー海輝を投入。
さらに、昌子源を下げて仙頭啓矢を投入し、『4-2-3-1』の攻撃的な布陣で同点ゴールを目指す。そのなかで相馬を起点に望月らがゴールへ迫るが、最後のところで粘る相手守備を崩し切れない。

 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、町田のアジア初挑戦は惜しくも準優勝に終わった。一方、競り勝ったアル・アハリ・サウジは史上5クラブ目の大会連覇を達成した。

【スコア】
アル・アハリ・サウジ 1-0 FC町田ゼルビア

【得点者】
1-0 96分 フェラス・アル・ブライカン(アル・アハリ・サウジ)


【動画】激闘となったアル・アハリvs町田






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