マンチェスター・ユナイテッドは来シーズン以降の体制について複数の選択肢を検討しているようだ。4月30日、『テレグラフ』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 年始にルベン・アモリム前監督の解任に踏み切ったマンチェスター・ユナイテッドは、後を引き継いだマイケル・キャリック暫定監督のもとで大きく復調。直近13試合を9勝2分2敗という成績で終えると、プレミアリーグ第34節終了時点では勝ち点「61」の3位につけ、5位以内に与えられるチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が濃厚となっている。

 しかし、マンチェスター・ユナイテッドは来シーズン以降の体制について決断を急いでいないとのこと。短期間でチームを立て直し、選手たちからの信頼も厚いキャリック暫定監督だが、6月末の契約満了をもって退任する可能性も現時点では否定できないという。そんな中、今シーズン限りでボーンマスを退任するアンドニ・イラオラ監督の招へいが検討されている模様で、次期監督の座をめぐり、キャリック暫定監督の“最大のライバル”になり得ると報じられている。

 イラオラ監督はスペイン出身の現在43歳で、AEKラルナカ、ミランデス、ラージョ・バジェカーノを率いた後、2023年夏からボーンマスの指揮を執っている。就任2年目の昨シーズンにプレミアリーグにおけるクラブ史上最高勝ち点「56」を獲得すると、多くの主力を引き抜かれた今シーズンも第34節終了時点で7位につけるなど手腕を発揮。クラブは続投を望んでいたが、6月末の契約満了に伴う退任が正式発表され、現在はチェルシーからの関心も囁かれている。

 なお、マンチェスター・ユナイテッドがキャリック暫定監督の続投を躊躇している背景には、オーレ・グンナー・スールシャール体制での苦い経験があると『スカイスポーツ』は指摘。ジョゼ・モウリーニョ(現:ベンフィカ)が解任された2018年12月に暫定指揮官となったスールシャール氏は、就任後の19試合を14勝2分3敗という成績で終え、翌年3月に正式監督となったが、その後は不安定な戦いが続き、2021年11月に解任された。

 また、在任期間が短いことに加え、過密日程の中で安定した成績を収められるか不透明な点がキャリック暫定監督の評価を難しくしている模様。マンチェスター・ユナイテッドは今シーズン、CLなどの欧州コンペティションに出場せず、2つの国内カップ戦も早期敗退。
ミッドウィークに試合がないことで、キャリック暫定監督は試合に向けた十分な準備期間を確保することができている。

 キャリック続投か、新指揮官の招へいか。マンチェスター・ユナイテッドは今シーズン終了後に重要な決定を下す見通しだ。
編集部おすすめ