アーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスのコメントが波紋を呼んでいるようだ。4月30日、イギリス紙『タイムズ』やスペイン紙『アス』が伝えている。


 チャンピオンズリーグ(CL)ノックアウトフェーズ準決勝のファーストレグが現地時間29日に行われ、アーセナルは敵地でアトレティコ・マドリードと対戦した。44分にヴィクトル・ギェケレシュのPKで先制するも、後半開始早々に不運なハンドからPKを献上し同点に。猛攻を凌ぐ中、78分にはエベレチ・エゼが敵陣ボックス内で倒され主審はPKを宣告したが、VARの確認を経て判定は覆り、試合は1-1で終了した。

 “難所”として知られる『メトロポリターノ』での初戦をドローというまずまずの結果で終えたアーセナルだが、PKが取り消された判定には納得がいっていないようだ。エゼがダヴィド・ハンツコとの接触で倒れたシーンについて、ミケル・アルテタ監督は「非常に残念で腹立たしい。試合の流れを変えてしまった。一連のプレー全体を見ても明らかな接触があった」と試合後に語った。

 また、ライスも「明らかなPKだったし、なぜそれが与えられなかったのか理解できない。ファンが審判の判定を煽り、考えを変えさせたのだと思う。CLは(プレミアリーグ)とはまったく違う。両ボックス内ではあらゆる判定に細心の注意を払う必要がある」と判定への不満を吐露。報道によると、欧州サッカー連盟(UEFA)はこの発言を問題視しており、試合を裁いた審判団の報告書を精査した後、調査を開始するようだ。


『タイムズ』は最悪の場合、ライスに出場停止等の処分が科される可能性があるとしつつ、諸々の手続きには時間がかかる可能性もあると指摘。ライスはウェストハムに在籍していた2022年5月、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝セカンドレグの判定をめぐり審判に暴言を吐いたことで2試合の出場停止処分を受けた。しかし、この時もUEFAは手続きに時間を要し、処分が発表されたのは6月になってからで、出場停止は翌2022-23シーズンのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)予選プレーオフで適用された。

 なお、UEFAは当該の判定について「アトレティコ・マドリードの17番(ハンツコ)は相手選手に対するファウルを犯していない」と説明するにとどめている。かつてプレミアリーグの審判員を務めていたダーモット・ギャラガー氏は「ある角度から見ると、エゼが明らかにファウルを受けたように見える。別の角度からは判断が難しい。VARはこの判定について過剰に検証している。主審がPKを与えた以上、問題は『覆すべき判定だったのか』ということだ」と持論を展開した。


【ハイライト動画】物議を醸す判定も…アトレティコとアーセナルの第1戦はドロー決着

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