アーセナルは5日、チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグでアトレティコ・マドリードと対戦し、1-0で勝利した。この結果、2戦合計スコアは2-1となり、今季のCL決勝進出が決定。
試合後、アーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスが、『Amazon Prime』を通して喜びの声を届けた。

 試合は序盤からアーセナルがボールを握り、敵陣へ押し込む構図を作り出すと、前半終盤の45分、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールの放ったシュートのこぼれ球をイングランド代表FWブカヨ・サカが押し込み、アーセナルが先手を取る。後半はアトレティコ・マドリードに押し返される時間帯もあったが、無失点で凌ぎ切り、1-0でタイムアップ。アーセナルが2005-06シーズン以来、実に20年ぶりにCL決勝へ駒を進めていた。

 試合後、ライスは「この試合に臨むにあたって、何が懸かっているかは分かっていた。勝てばCLの決勝に進める。もし、この状況で気合が入らないなら、どんなサッカーの試合でも気合は入らないだろう」と、同試合が持つ意味を言葉にする。実際、アーセナルはこの言葉の通り、すべての選手がハイパフォーマンスを披露して勝利を手にしたが、ピッチに立っていたライスに言わせると、ファン・サポーターの存在も大きかったようだ。

「彼らは本当に私たちを鼓舞し、エネルギーを与えてくれた。1-0とリードした瞬間、『勝てる』と思った。ただそう感じたんだけど、それはこのスタジアムが感じさせてくれたものだ。今夜、ピッチに立てたことは本当に素晴らしい瞬間だった」

 ここまで、アーセナルは今大会の参加チームで唯一となる全14試合を無敗を記録。
ライスは「今大会に僕らが刻んだものを過小評価してはならないんじゃないかな」と意見を発し、「CLは最も権威のある大会で、だからこそ、クラブにとっても、選手たちにとっても、非常に誇らしく、この瞬間が祝うべきものになったよ」と勝利を喜んだ。

 また、この試合ではイングランド代表MFマイルズ・ルイス・スケリーと中盤でコンビを組んだが、ライスは同選手について「彼がどんなことをできるのか、僕らはずっと知っていた」と語る。昨季のルイス・スケリーのパフォーマンスを引き合いに出しながら、次のような言葉を続け、この試合での活躍を“当然”と評した。

「昨年、彼が数多くの試合に出場した時のことを覚えている。18歳でレアル・マドリードとのアウェイゲームで起用された時、僕は『このクラブは本当に素晴らしい選手を手に入れたな』と思ったんだ。今シーズンは彼が望んでいたほど出場機会は得られていないが、彼が黙々と努力を続ける姿を見ていた。彼は毎日、すべてを完璧にこなしている。CLの準決勝でいきなり起用され、あのようなパフォーマンスを見せたことは、少なくとも僕にとっては驚きではない」

 現在、アーセナルはプレミアリーグとCLの2冠を狙える状況にある。プレミアリーグは22年ぶり、CLに関しては初の優勝を狙える状況でシーズンの最終盤を戦っているが、ライスはこの数年のアーセナルの歩みを次のような言葉で振り返る。

「近年、プレミアリーグではあと一歩のところでタイトルを逃し、カップ戦でも敗退が続いた。当然、こうしたことはチームに痛みを与えるものだ。しかし、監督がチームを完全に掌握し、着実にチームを強化し、質の高い選手の補強も実施した。
僕ら選手たちは互いに刺激し続け、この大会でもプレミアリーグでも全力を尽くしてきた。するとどうだろう。残り1か月を切った今、非常に良い位置に立っているんじゃないかな」

 当たり前の話ではあるが、現段階での順位は何の意味もなさない。それは、昨季悔しい思いをしたライス自身も重々承知している。今後に向けて、「まだ勝負は決まっていないが、僕らは常に冷静さを保ち、集中し続けなければならない。CLの決勝を控えているため厳しい状況だが、日曜日の試合(プレミアリーグのウェストハム戦)も非常に重要な一戦だ」と力を込めた。


【ハイライト動画】サカ決勝弾でアーセナルがCL決勝進出



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