◆米大リーグ ドジャース3―5パドレス(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、4打数1安打、1死球だった。チームは敗れて連勝が「5」でストップ。
大谷は初回先頭の1打席目に右飛に倒れて今季ワーストの12打席連続無安打。3回2死一塁の2打席目に3試合、13打席ぶりの安打となる右前安打を放ったが、得点にはつながらなかった。2点を追う5回2死一、三塁のチャンスで迎えた3打席目は、止めたバットにボールが当たる中途半端なスイングで投ゴロ。8回先頭の4打席目も空振り三振を喫した。
3点を追う9回2死三塁の5打席目は元阪神の守護神・スアレスと対戦。3ボールからの4球目の99・8マイル(約160・6キロ)直球が右脇腹付近に当たる死球でスアレスは退場となった。9回表にタティスへの死球で乱闘が起こっていたとあってまたしても不穏な空気が流れたが、大谷は左手でドジャースベンチを制した。
大谷は右太もも付近に受けた17日(同18日)の死球に続き3戦で2死球。パドレスのタティスは、10日(同11日)、17日(同18日)にも死球を受けており、ドジャース戦は今季7戦で3死球だ。これらの死球は故意なのか―。両軍監督の意見は割れている。
【タティスについて】
ドジャース・ロバーツ監督「MLBが判断しなければならない事態だ。すでに警告も出されていた。タティスが直近7試合で3回死球を受けたという事実があるが、そのどれにも意図はなかった。誰も彼を塁に出したいとは思っていない。だが、彼は当てられた。それが野球だ。我々の側に意図がなかったことは確信を持って言える。我々が彼らに故意に当てた事実は一切ない」
パドレス・シルト監督「過去7試合で3回も当てられている。彼がキャリアの中で他チームから4回以上死球を受けたことは一度もないのだ。ある程度を超えたら、もう十分だ」
【大谷について】
ドジャース・ロバーツ監督「右投手が3ボールからショウヘイの内角高めに投げるのは難しい投球だ。左打者が速球でどれだけ死球を受けているかは分からないが、明らかに意図があったことは見て取れた」
パドレス・シルト監督「私は知らないし、彼らが何と言おうが全く気にしない」
主力打者の内角を厳しく攻めることは間違ったことではないが、報復の意味があったとしても故意に当てることは決して褒められたものではない。8月には6試合を残しているドジャース―パドレス戦。