◆米大リーグ　ヤンキース３―５オリオールズ（２０日、米ニューヨーク州ニューヨーク＝ヤンキースタジアム）

　オリオールズ・菅野智之投手（３５）が２０日（日本時間２１日）、敵地・ヤンキース戦に先発。松井秀喜、田中将大ら多くの日本人選手が躍動してきたヤンキースタジアムでの初登板で、渡米後最短の４回途中ＫＯを喫した。

３回２／３を７安打３失点、８９球、この日の最速は９４・１マイル（約１５１・４キロ）だった。

　初回に２点の援護を受けてマウンドに上がったが、その裏、先頭から連続四球と制球が定まらず、３番・ジャッジには中前打を打たれた。無死満塁から４番・チザムに左前適時打を浴びると、５番・スタントンは高めのスイーパーで空振り三振に斬ったが、続くドミンゲスの中犠飛で同点とされた。

　２―２で迎えた３回先頭ではジャッジに一時勝ち越しの２７号ソロを被弾。スーパーマンとコラボした「ボブルヘッドデー」のスター選手に、９３・５マイル（約１５０・５キロ）直球を右中間席に運ばれた。４回２死二塁では申告敬遠。２死一、二塁となったところで菅野は交代を告げられた。

　この日は正捕手のラッチマンではなく、元ヤンキースのサンチェスとのバッテリー。ジャッジと初対戦した４月２８日（同２９日）には３打数２安打１三振だったが、これで通算５打数４安打１本塁打、１四球１三振となった。

　直近２試合で５回を投げ切れていなかった菅野は中５日での登板。マンソリーニ暫定監督は「彼をフレッシュでヘルシーな状態に保つことを重要視した。彼はすでに今季４度も中４日で投げているので、慎重になるべき」と送り出した。

だが、３試合連続で責任回を全うできず、１５試合で５勝４敗、防御率３・５５。１年目からチームを支える好投が続いてきたが、最初の踏ん張り時を迎えた。

　ア・リーグ東地区で最下位に沈むオリオールズは今季メジャー最多タイの９勝を挙げているヤ軍・フリードから１点を追う６回に７番・メヨの中前適時打で同点とし、３―３の８回にはウリアスの５号決勝ソロなどで２点を勝ち越して逆転勝利。菅野の黒星を消し、同地区首位のヤンキースとのカード初戦をものにした。

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