昨年夏に左肘のトミー・ジョン手術(内側側副じん帯再建術)を受け、マウンドから遠ざかっていた健大高崎のドラフト候補・佐藤龍月(りゅうが)投手(3年)が22日、群馬・高崎市の同校グラウンドで行われた鶴岡東(山形)との練習試合に先発。昨夏の群馬大会決勝以来の実戦登板で、1イニングを3者凡退と上々の投球を見せた。

 打者3人に対し14球。遊ゴロ、投ゴロ、三ゴロと全て内野ゴロに打ち取った佐藤は「安心しました」と柔らかな笑みを浮かべてベンチに引き上げてきた。ストレートの最速は143キロ。約11か月ぶりのマウンドで、自己最速の146キロに近い数字をマークした。「思っていたよりも、いい数字が出た。これからもっと出力を上げていきたい」と佐藤。ヒジへの負担を考慮してスライダーを封印しながら、カットボール、カーブを使って危なげなく相手打者を打ち取った。

 連覇がかかる夏の群馬大会は、7月5日に開幕する。佐藤は「前の自分より数段レベルアップした姿を見てもらえるように、いい準備をしていきたい」と力強く話した。

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