◆日本生命セ・パ交流戦 2025 広島5―2楽天(22日・マツダスタジアム)

 広島は、逆転勝利で4カードぶりに勝ち越した。2点を追う4回2死満塁で先発・森に代えて打席に送った中村奨が、逆転の左越えの走者一掃二塁打。

7回には2死満塁から坂倉が2点打で突き放した。先発・森は、4回2失点(自責1)。5回以降はリリーフ5投手が無失点でつなぎ、3点リードの9回を締めた栗林が、5月27日の巨人戦(富山)以来の9セーブ目。チームは7年ぶりだった昨年から2年連続の交流戦勝ち越しは逃したが、9勝9敗の勝率5割で全日程を終えた。

 新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。

 ―中村奨選手、初球をひと振り

 「いやぁ本当、嫌な空気、重い空気だったんですけど、ひと振りで一気に変えてくれましたね。格好良かったですね、奨成」

 ―代打で初球、ファーストスイングで捉えた内容について

 「まず代打で初球から振るというのも難しいですけど、すごい打球でもありましたし、彼の成長を感じます」

 ―4回2失点の森投手に代えて打席に送った

 「森も打ち取った当たりがイレギュラーしたりしてエラーになって、かわいそうだったんですけど、あそこは2アウト満塁になったら代打にいくと決めていましたので、森も今日は不運な面もありましたけど、次の登板また頑張ってもらいたいです」

 ―他に代打の候補がいた中での起用

 「この前もいい結果を出しているし、あそこはもう。ピッチャーのタイプにもよるけどね、ドウ(堂林)は真っすぐにすごく強い。タイプにもよるけど、計算したら2アウト満塁になったら投手のところだったので、2アウトになったら奨成いくよというのは、イニングの頭から言っていました」

 ―5回から継投。中継ぎ陣が耐えた

 「よく耐えてくれましたね。また、坂倉の追加点、2点タイムリーも非常に大きかったです」

 ―交流戦5割

 「これもひとえに選手の頑張り、選手のおかげだと思います」

 ―交流戦では打線が活発だった

 「そうやね。パ・リーグの投手との対戦で、初見の投手が多い中、自分たちから攻撃的にどんどんスイングを仕掛けてくれて、得点を取れた試合も多かった。

自信にしていいと思います」

 ―改めて交流戦の総括を

 「選手がよく頑張ってくれたと思います。打線は開幕したときより、けが人もいたけど、攻撃力は上がっていると思う。また、交流戦では機動力に関しても勇気を持ってスタートを切ってくれたので、機動力を交えられたところも得点力が上がった要因だと思う。引き続き、レギュラーシーズンでも継続してやっていきたいと思います」

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