◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人0―5西武(22日・東京ドーム)
西武・武内夏暉がまさに“投打の主役”として躍動した。打っては決勝点となる右犠飛。
大飛球に球場がどよめいた。2回無死満塁。武内がフルスイングした打球は、右翼フェンスギリギリまで伸びた。もう少しで満塁弾という先制の右犠飛でプロ初打点。高校通算0本塁打で、プロでは無安打の左腕は「意外と飛んでビックリ。もうちょっとボールの上を打っとけば良かった」。
チームは昨季4勝14敗、借金10の最下位に沈んだ交流戦を10勝8敗でフィニッシュ。昨季の新人王はここまで6試合に先発し3勝2敗、防御率3・34と本調子とはいかないが、「中盤で修正できたのは大きいと思うので今後につなげたい」。後半戦こそはチームを引っ張る。
◆巨人は交流戦で初 投手に決勝打許す
巨人は投手の武内(西)に先制犠飛を打たれ、これが決勝打。巨人が投手に決勝打を許したのは、23年4月6日DeNA戦の5回、東に先制のスクイズ(三犠打)を決められて以来。交流戦でパ投手の勝利打点は、昨年5月30日阪神戦の山崎(日)以来で、先発で勝敗の付かなかった13年大谷(日)を含め、武内が6人目7度目。巨人が交流戦で投手にV打を許したのは初めてになる。