◆日本生命セ・パ交流戦 2025 阪神1―3ソフトバンク(22日・甲子園)

 ソフトバンクが9度目の交流戦優勝(最高勝率を含む)を飾った。日本ハムが先に敗れ、6年ぶりのVが決定した後、阪神に競り勝って12勝5敗1分けでフィニッシュ。

賞金3000万円を手にする。5月12日に大江とともに、リチャードと2対1のトレードで巨人から加入した秋広優人内野手(22)がスポーツ報知に独占手記を寄せた。

 交流戦優勝の喜びを新しいチームメートと分かち合えて良かったです。移籍して1か月が過ぎました。ソフトバンクでは最初から1軍のチャンスを頂き、首脳陣、選手、スタッフの方にサポートしてもらって、素晴らしい環境で野球をやらせてもらっています。

 特別な思いで臨んだ巨人戦で二塁打【注1】を打てたこともうれしかったです。坂本さんに食事に連れていってもらい「頑張れよ」と励まされました。続くDeNA3連戦では3日連続でお立ち台【注2】に上ることができて、チームの一員になれた気がしました。

 トレードは正直、想像もしていなかったです。23年【注3】は1軍で数多くの景色を見られて、昨年は飛躍のシーズンにしたかった。でも、結果を残せずにファームで過ごす期間が長くなりました。チームは優勝したけど、ビールかけにも参加できなかった。

一番悔しいシーズンでした。「今年こそは」と自主トレから取り組みながら、開幕は2軍スタート。5月3日に1軍へ昇格して、ここからというときに新しいユニホームを着ることになりました。

 ソフトバンクは12球団でも屈指の選手層です。守備や足では勝負できないので、打撃でアピールしていかないといけません。小久保監督とは目指す理想像について話しました。背が高いので長打を求められがちですが、30本のホームランより、打率3割を目指したいことを伝えました。監督からは強く振ってもコンタクトできる打者もいるので、練習では強く振るようにアドバイスされました。これまでは当てる意識の方が勝っていました。今は練習から強く振ることを継続して取り組んでいます。

 福岡では東京よりもファンに声をかけられます。おいしいお店も多いですし、住みやすいです。

今年こそリーグ優勝、日本一の瞬間まで、しっかり1軍で頑張りたいです。(ソフトバンク内野手)

 【注1】11日の巨人戦にスタメン出場し、1打席目に右中間を破る二塁打。

 【注2】13日からのDeNA3連戦は初戦に決勝2点打、2戦目に決勝の1号ソロ、3戦目に同点打

 【注3】プロ3年目は121試合出場で、打率2割7分3厘、10本塁打、41打点

 ◆秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年9月17日、千葉県生まれ。22歳。二松学舎大付から20年ドラフト5位で巨人入団。巨人では1軍通算153試合出場、打率2割7分、10本塁打、42打点。今年5月、トレードでソフトバンクに入団し、21試合で打率2割2分、1本塁打、4打点。202センチ、、100キロ。右投左打。

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