「戸郷に尽きる敗戦」「打者は怖さを感じない」球宴まで２０試合、若手投手の奮起期待…金村義明氏
２回無死満塁、武内に先制の犠飛を許した戸郷翔征（カメラ・小林　泰斗） 画像（1枚）

◆日本生命セ・パ交流戦　２０２５　巨人０―５西武（２２日・東京ドーム）

　戸郷に尽きる敗戦ですよ。２回、投手の武内に１４８キロの高めを、簡単に犠飛にされ先制点を与えたかと思うと、次の打席では追い込んでから四球。

この２打席に象徴されるように、ストライクとボールがハッキリしている上に、抜け球、逆球、引っかかる球。３回に打球をスネに受けたことを差し引いても、真っすぐのキレも、フォークの落ちも悪かった。

　原因は蓄積疲労なのか、これだと断言できるものはないけれど、左のカベがないから、上体が早く打者に向いてしまっている。これでは打者は怖さを感じないし、タイミングを取りやすくなる。

　何より表情を見ていて必死さがない。岡本がいない中、何とかみんなで頑張ろうとしているのに、エースと目された男がこれではチームの士気が上がってこない。３番手・横川の方がマウンドでの一生懸命さが伝わってきた。オールスターまであと２０試合、今が踏ん張り時。若手投手の奮起を期待したいね。（スポーツ報知評論家・金村　義明）

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