◆第13回日本少年野球北海道選手権大会・決勝 旭川大雪ボーイズ4―2札幌北広島ボーイズ(22日、札幌モエレ沼公園野球場)

 旭川大雪ボーイズが札幌北広島ボーイズに4―2で逆転勝ちし、3年ぶり7度目の優勝を飾った。同点の5回に7番・樽井新太(3年)が中越え適時三塁打を放ち、決勝点を奪った。

旭川大雪は8月2日開幕の日本少年野球選手権(大阪ほか)に出場する。3位決定戦は旭川道北ボーイズが10―1で札幌手稲ボーイズに快勝し、初の3位入賞を果たした。

 2点リードの最終7回2死一、二塁。旭川大雪の樽井は最後の打者を高め直球で三振に仕留めると、駆け寄ってきた女房役の市川大心(3年)と歓喜のグラブタッチ。3年ぶりの夏Vに「最高です。3年生17人で夏の全国大会へ行けるのはうれしい」と喜んだ。

 背番号1の先発右腕・前田健成(3年)は相手の強力打線を3回2失点に抑え、踏ん張った。同点に追いついた直後の4回からマウンドを託された樽井は「前田がダメなら僕しかいなかった。思い切りいけた」と、丁寧な投球で勝負した。

 5回2死二塁では内角の直球を捉え、中越え三塁打で決勝点。「何がなんでも出塁しようという気持ちだった」と殊勲の一打は気迫で生み出した。甘いマスクのヒーローは全国舞台へ向け「大きい選手が多いので制球を意識して勝負したい」と歩みを進める。

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