◆米大リーグ ドジャース13―7ナショナルズ(22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が22日(日本時間23日)、本拠地・ナショナルズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。8回に8試合ぶりの本塁打となる26号2ランを放った。

 8点リードで迎えた8回1死一塁。右腕・ラトレッジの95・2マイル(約153・2キロ)直球を捉えた。左中間席最前列への打球は観客のグラブに当たってグラウンドに落ち、一度はインプレーと判断されたが、リプレー検証の末にホームランに判定が変わった。これまで登板日は23年5月15日(同16日)の敵地・オリオールズ戦でマークした3打点が最多だったが、5打点で“二刀流最多”を更新した。

 24、25号と2本塁打をマークした14日(同15日)以来のアーチ。13日(同14日)まではドジャース移籍後最長の10試合、46打席連続本塁打なしと快音が響かず、14日の2発を挟み、試合前の時点で再び7試合、33打席本塁打なしと当たりが止まっていた。14日の2発で日本人初のメジャー通算250号に到達したばかりだが、この日の一発で日米通算では299号となり、同300号の大台に王手をかけた。登板日の本塁打「二刀流弾」はエンゼルス時代の23年8月23日(同24日)のレッズ戦以来669日ぶりとなった。

 中5日で迎えた復帰後2度目の登板。1回18球のみのマウンドだったが、打者4人と対戦して無安打無失点で2三振を奪った。最速は98・8マイル(約159・0キロ)。直球6球、スライダー(スイーパー)7球、カットボール3球、スプリット2球の安定した投球で18球で12球がストライクだった。

ベンチ前で準備を整えた直後の初回先頭の第1打席、3回2死二塁の第2打席はともに空振り三振に倒れていたが、6回無死二塁では四球を選び、7回無死満塁では走者一掃の3点三塁打。そして今度は本塁打と躍動した。

 16日(同17日)の本拠地・パドレス戦ではエンゼルス時代の23年8月23日以来、663日ぶりの投手復帰。1回28球で2安打1失点だったが、最速100・2マイル(約161・3キロ)をマークした。さらに打っても同点の適時二塁打を放って自らの黒星を消すなど4打数2安打2打点。その後の試合で2死球を食らうなど登板間の5試合は19打数2安打の打率1割5厘でノーアーチだったが、中5日で迎えた復帰後2度目の登板試合で久々にアーチを描いた。

 今季の大谷は5月に23年6月に並ぶ月間自己最多の15本塁打と打ちまくり、月間MVPを受賞。球団の月間最多本塁打記録にも並んだ。例年得意とする6月はこの日まで20試合で3本塁打と控えめだったが、月別ではこれで自己最多の59本塁打目(2位は5月で49本)。得意の6月にようやく4発目となった。

 チーム79試合目での26号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、53発ペースとなり、自己最多で2年連続本塁打王となった昨季の54発とほぼ同じペース。3年連続本塁打王に向けて順調にアーチを積み重ねている。

 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年  7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 26本

 ※米通算251本、日米通算299本

 ◆6月の年別本塁打数

 ▽18年 0本

 ▽19年 9本

 ▽20年 試合なし

 ▽21年 13本

 ▽22年 6本

 ▽23年 15本

 ▽24年 12本

 ▽25年 4本(この日を含め残り8試合)

 ◆登板日の本塁打

 ▽18年 同時出場なし

 ▽19年 登板なし

 ▽20年 同時出場なし

 ▽21年 3本

 ▽22年 2本

 ▽23年 7本

 ▽24年 登板なし

 ▽25年 1本

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