◆第107回全国高校野球選手権南北海道大会室蘭地区予選 ▽Cブロック1回戦 駒大苫小牧10―0苫小牧高専=5回コールド=(24日・苫小牧とましんスタジアム)

 18年ぶりの夏の甲子園出場目指す駒大苫小牧が10―0の5回コールドで苫小牧高専に勝利。日本ハム伊藤大海の弟・駿航(とわ)投手(2年)が公式戦で初めてベンチ入りした。

試合は、先発の右腕・村田煌翔投手(2年)が5回1安打10奪三振と好投し、2回戦進出を決めた。

 伝統のユニホーム、そして偉大な兄もつけた「15」を背負い、伊藤が公式戦で初めてベンチ入りした。終盤に登板するプランもあったが、5回で試合終了。デビューはお預けとなったが、「ずっとBチームでやっていたので、そこからメンバーに入れたのはありがたいこと。自分にできることをしっかりやっていきたい」と話した。

 中学時代に所属した函館東シニアでは主に野手で、高校から本格的に投手を始めた。入学から今春まではベンチ外だったが、春季大会後に主力のAチームに昇格した。佐々木孝介監督が「入ってからまだ1年ちょっとですけど、伸び幅がある。楽しみ」と評価するように、練習試合でもアピールしてメンバー争いが激しい同校で2年生ながら背番号を奪取。兄にも報告し、「良い背番号だね」と祝福された。

 ノーシードから聖地を目指す今夏。次戦は、春の地区予選で敗れた北海道大谷室蘭とのリベンジマッチに臨む。

伊藤は「自分はそこまで球が速くないので、緩急をまぜて打ち取っていけるピッチャーになりたい。緊張するとは思うけど、出来ることをしっかりやってチームに貢献したい」と、デビューの日を心待ちにしていた。

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