◆第107回全国高校野球選手権大会 西東京大会 ▽5回戦 早実2―0桜美林(22日・昭島)
昨夏の優勝校・早実が準々決勝に進出した。主将・中村心大投手が(3年)が9回3安打9奪三振で完封。
中村は「5番・投手」として出場。「粘って0で抑えられたことは、自分の中ではよかった」。それでも「変化球の精度、甘くなってしまう球も多かった」と振り返った。和泉実監督は「頑張っていいピッチングをしてくれて、もう今日はとにかく中村でないとどうにもならないと思っていた」と信頼を口にした。中村は春以降、「配球面でどういう工夫ができるか」をテーマにしてやってきた。そのために練習試合で長いイニングを投げる機会では、今までの自分にないような攻め方などを試してきたと言う。
打撃では3打数2安打、9回2死から中村の左前打から得点が生まれた。「ほんとに最終回の2死で自分がランナーに出られてよかった」。
主将として「(自分が)打てなくても、あまり調子がよくなくても、声を出したり率先してグラウンドに出ることはできると思い、みんながうまくいかないときに自分が引っ張れるように意識していた」。
高校入学から身長が5センチ伸び、体重は18キロ増えた。1年の夏が終わってから体作りを開始。
次戦に向けて「この代の自分たちの力で成し遂げたことはまだなにもないと思うので、甲子園というより、まずは西東京を制覇することが今チームとしては強い」と意気込んだ。