巨人・戸郷翔征に戻った直球の力強さ　フォーム見直し成功
１８日のくふうハヤテ戦に先発した戸郷 画像（1枚）

　巨人の阿部慎之助監督（４６）が２２日、東京・大手町の球団事務所で山口寿一オーナー（６８）に前半戦終了の中間報告を行った。借金２、首位・阪神と１０差のリーグ３位で折り返し。

残り５４試合での逆襲へ、開幕投手を務めるも２勝と不調で２軍調整中の戸郷翔征投手（２５）を後半戦２カード目、２９日からの中日３連戦（バンテリンＤ）で１軍復帰先発させる方針を明言。３０日の２戦目が有力となった。

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　戸郷は着実に１軍復帰へ備えてきた。降格後は桑田２軍監督と「バランスとタイミング」を意識して、何度もブルペンで力の入れ方を確認してフォームを見直してきた。早くなっていた体の開きを抑え、ボールを離すタイミングを意識。リリースポイントを打者に近づけるように徹底し、球速以上に力強さを感じるボールを追い求めてきた。

　１８日のくふうハヤテとの練習試合（Ｇタウン）では５回無失点。「まだ細かい修正は必要」と語りつつも、最速１４８キロながら直球には力があり、空振りも奪えていた。自身も「真っすぐの走りは良かった」と収穫も十分だった。

　今季２度目の２軍降格にはもちろん悔しさもあったが「ここまで来たらしっかりフォームを見直して、自分の理想に近いものを見つけたい」と試行錯誤していた。気丈に振る舞いながらも、誰よりも責任感が強い男は、苦しみ、もがいてきた。「いつ呼ばれてもいいように準備はしていきたい」と語っていた右腕。

後半戦、復活を遂げたエースの姿がチームにも勢いをつけるはずだ。（巨人投手担当・水上　智恵）

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