◆第107回全国高校野球選手権秋田大会 ▽決勝 金足農2×-1鹿角=延長10回タイブレーク=(22日・こまち)

 秋田で決勝が行われ、18年夏の甲子園で準優勝し、“金農旋風”を巻き起こした金足農が鹿角(かづの)に延長10回タイブレーク、サヨナラスクイズで勝利。2年連続8度目の夏切符をもぎ取った。

 準優勝した18年夏の甲子園準々決勝・近江戦の2ランスクイズやこの日のサヨナラスクイズなど、お家芸ともいえる金足農のスクイズ。ここぞの場面で決めきる高い集中力は、徹底した練習で培われてきた。

 毎年、秋田大会前の6月下旬に強化合宿を実施。そこで“全員が決めないと終わらないバント練習”に必ず取り組む。ベンチ入りメンバー20人やスタメン組など人数を変えながら、全員が成功するまでひたすらバントをし続ける。決めるコースなどにもこだわり、遅いときは終わるのが午後10時を過ぎたこともあったという。緊迫した場面でもあのときの練習が自信となり、成功につながっていく。

 吉田はサヨナラスクイズについて「夜遅くまでやってきた、その成果が出たかなと思う」。甲子園の大観衆の前でも変わることなく、確実に決めていくはずだ。

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