◆米大リーグ ドジャース7―10ツインズ(22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・山本由伸投手(26)が22日(日本時間23日)、本拠地・ツインズ戦に先発し、後半戦初登板は5回5安打3失点(自責1)で勝ち負けつかず、9勝目はお預けとなった。5試合ぶりの100球超えとなる101球。
試合後は「2回は四球も絡んで走者をためてしまって、何とか1失点で乗り切りたかったんですけど、その後打たれてしまって。そこを何とか1点に抑えられてたら試合の流れも変わってたかなと思います」と悔やみ、失点は味方の失策も絡んだが「ミスはどうしても出てしまうものなので、そういう時は何とか自分でカバーしたいなという気持ちでいました」と言い訳にはしなかった。
中8日で臨んだマウンドは初回を2奪三振で3者凡退と抜群の立ち上がりを見せたが、2回。先頭・コレアを不運な三塁内野安打で塁に出すと、1死一、三塁から三塁・ロハスの失策で先制を許した。なおも2死一、二塁からバスケスには甘く入ったスプリットを左中間に痛打され、2点二塁打でこの回一挙3失点。2回終了時点で53球と早い回に苦しんだ。
だが、3回以降は立ち直り、5回までの3イニングで5Kを奪取した4回にはパヘスに19号3ランが飛び出し、山本の黒星は消えたが、チームは山本以降の救援陣が乱れ、連勝とはならなかった。9回には大谷翔平投手(31)に日本人選手初の4戦連発となる36号2ランが飛び出したが、反撃も及ばなかった。
渡米2年目の今季、山本は3月の東京シリーズ(対カブス)で開幕投手を務めると、開幕から7登板で防御率0・90と無双。3、4月には日本人投手5人目となる月間MVPに輝くなど負傷者続出のチームをエースとして支えてきた。
前半戦最終戦だった13日(同14日)の敵地・ジャイアンツ戦では7回3安打無失点と快投。登板間隔の影響で15日(同16日)のオールスター戦登板はかなわなかったが、初選出となった夢の祭典には同行し「すごい盛り上がりで、本当に貴重な経験ができました」と話していた。前半戦は19試合に登板し、すでに昨季を上回る8勝(7敗)、リーグ5位の防御率2・59。昨季は右肩痛のため6月から約3か月離脱したが、今季は年間を通した活躍が期待されている。