◆米大リーグ カージナルス―パドレス(24日、米ミズーリ州セントルイス=ブッシュスタジアム)

 パドレス・ダルビッシュ有投手(38)が24日(日本時間25日)、日米通算では日本人選手最多となる204勝目をかけて敵地・カージナルス戦に先発したが、2回までに今季ワーストの7失点と崩れた。

 過去4試合で0勝2敗のブッシュスタジアムでは今季初登板。

中4日の右腕は2点の援護をもらった初回。1番・ドノバンに右前打を許すと、2死一塁から4番・コントレラスに左翼線へ適時二塁打を浴び、1点を返された。1点リードの2回。1死からウォーカーに左前打、2死からスコットに四球を与え、一、二塁のピンチを背負うと、1番・ドノバンに右翼席へ逆転3ランを献上。なおも連打で2死二、三塁とされ、4番・コントレラスに左中間席へ3ランを被弾した。この回3ラン2本で一挙6失点。2イニング連続で失点して逆転された。

 今季は右肘炎症などのため開幕前から負傷者リスト(IL)入りしていた右腕だが、今月7日(同8日)の本拠地・Dバックス戦でメジャー復帰。4回途中3安打2失点で1敗目を喫したが、ファンの大歓声に迎えられた。

 野茂英雄(ドジャースなど)の12年を超えて日本人投手最長となる実働13年目のシーズン。後半戦初登板となった19日(同20日)の敵地・ナショナルズ戦では5回5安打3失点で2敗目を喫した。それでも「今日はダメでしたね、自分の中では。

あんまりパワーを感じられなかった」と言いながら、今季3試合目で初めて5回を投げ切るなど、少しずつ完全復活に近づいていたが、この日は序盤から打ち込まれた。

 8月には39歳の誕生日を迎えるダルビッシュ。復帰4試合目のこの日、今季初勝利を挙げれば日本ハム時代の93勝とメジャー通算111勝で日米通算204勝に到達。黒田博樹(広島で124勝+MLB79勝=203勝)を抜いて、日米通算では歴代最多の勝利数となるが、序盤から苦しい投球となった。

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